地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

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コラム

日経電子版で保存した記事(2023年8月)

日経電子版で保存した記事の中から、
ここ最近気になったものをご紹介します。

アイリス「たこつぼ」避け成長
日本経済新聞 電子版 2023/7/25

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73001180U3A720C2X13000/

アイリスオーヤマの特集記事。
記事によると幹部にはすべての経営データを開示しているとのこと。
部門のことだけを考える「たこつぼ化」を回避し、全社目線での行動を促すためだそう。

地方中小企業経営者の権力の源泉が情報にあるとするならば、
従業員に対して情報を小出しにしたり、そもそも非開示にしたりすることが
権力を保持する上では有効でしょう。
でも情報を出し惜しみしては、全社の心が一つにまとまることはありません。

私が家業の代表取締役を務めていた時に心掛けていたことの一つは
悪い情報ほど従業員にさっさと伝えてしまうということでした。
売上速報、取引金融機関の支援スタンス、仕入先との関係など。
微妙な情報は隠そうとしても必ずどこかから漏れるものだと考えていて、
であるならば、自発的に開示してしまった方が逆に好印象を与えるはず。
業績が窮境に陥っていた家業ですが、
投資ファンドに事業譲渡する最後の日まで平常通りの営業を続けることができました。

ビジョナリー前社長らの法的責任を認定 調査委
日本経済新聞 電子版 2023/7/27

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73081290W3A720C2DTA000/

外部から招へいした経営者による不適切な行為が明るみになっています。

この経営者は某ビジネス雑誌で連載を持っていて、
事業をV字回復させたと得意げに披露していました。
そうした話題性?のある経営者であっただけに、より悪質性が際立ちます。

ちなみに同誌に過去に取り上げられた経営者複数名がトラブルを引き起こしています。
補助金の不正受給、脱税などなど。
そもそも編集部に見る目がないのか、
ちやほやされた結果、我を失ってしまうのか。
地に足をつけて商売をすることが何より重要だと考えさせられます。

「酒は百薬の長」今は昔
日本経済新聞 電子版 2023/7/29

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73139370Y3A720C2TCC000/

記事ではカナダの薬物使用・依存症センターの
「どんな量、どんな種類のアルコールであっても健康には良くない」
という見解が紹介されています。
個人の趣味嗜好としてアルコールを嗜むことは否定しませんが、
当たり前のように習慣で飲酒することは健康に良くないということ。

私は月に1回飲むかどうかという生活なので影響は(たぶん)ありませんが、
お酒を飲まない生活など考えられないという人には衝撃的な見解ですね。

地方中小企業の経営者は自身の健康が会社の信用に直結します。
よく食べ、よく寝て、よく運動する。
まずは自分の健康管理を着実に行うことが経営の第一歩です。

商標登録「アマゾン効果」
日本経済新聞 電子版 2023/8/7

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73353270U3A800C2TCJ000/

ふと気になって、関与先の商標登録情報を検索してみると、
複数社が社名やロゴを適切に保護できていませんでした。
その状況をそれとなくお知らせしたところ、
すぐに商標登録の手続きに着手した会社もあれば、
いまいちピンと来なかったようで、引き続き、野放し状態の会社もあります。

商標登録はいわば「守り」の経営に関するもの。
直接的にお金を生み出す施策とはなりづらいですが、
後から誰かに商標を取られて泣き寝入りするくらいなら
早めに対策しておいて欲しいと強く思います。

私も複数の商標を登録していて、
さらにもう一つ登録しようか見極めているところです。
「迷ったら登録する」
これが商標に関する、地方中小企業の行動原則だと信じています。

銀行の看板

複利の力は強大です

(新風シリコンバレー) 日本の「低い」勤務意識
日本経済新聞 電子版 2023/8/8

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73413930X00C23A8XY0000

「日本人は勤勉だ」と聞いたことがあるような気がしますが、
記事では「意識が高い従業員の占める割合が日本企業はたったの5%だった」とのこと。
また最近は「静かな退職」という言葉も耳にするようになりました。

従業員を雇用することがリスクだとは言いませんが、
経営に一定のリスクを生じさせる要因となり得るのは事実です。
当たり前のように従業員を雇用するのではなく、
一定のリスクが生じるであろうことを前提に、
後手に回らない労務管理が求められます。

複利が苦手な日本人 未来を想像できる金融リテラシーを
日本経済新聞 電子版 2023/8/14

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK113MJ0R10C23A8000000/

複利とは「利子が利子を生む」という考え方と理解しています。
記事によると「明治から大正の学校教育では「算術」の科目で複利計算が当たり前で教えられていた」そう。
恥ずかしながら、私が複利の力を知ったのは経営者になってからです。
今日もちょうど関与先の経営者と金融機関に出向いていたのですが、
家業の借入金について理解を深めようとする過程で単利と複利の違いを知りました。

複利の力は金融だけに留まらず、知識や体験にも生かされるものです。
インプットされた知識や体験を再投資することで、
一度だけの刹那的なものとせずに未来に向かって展開することが可能になります。


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