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コラム

人前で話す時にしている準備

月末に講演でお話しする予定です。
ここ数年、毎年呼んでもらっているもので、
家業を投資ファンドに事業譲渡した経緯をお話しすることになっています。
人前で話す前に準備していることを書いてみます。

練習しているかどうかが出来不出来を大きく左右する

年に数回、人前でお話しをする仕事をいただいています。
今月末にも予定していて、
そろそろ準備を始めようとしているところ。

何度もお話ししている内容であっても準備は怠らないようにしています。
もっとも大事なのはシンプルに「練習」です。
スライドを見ながら口を動かすことで頭が講演モードに切り替わりますし、
何より、当日の話しやすさがまったく違うのです。
台本やメモは読まずに、スライドだけを見ながら話すスタイル。
事前に練習をしておくことで、流れるように話すことが可能になります。

以前、一度だけ失敗したことがあって、
事前の練習を怠ったことが原因で、すらすらとお話しできないことがありました。
ちょうどその1か月前にも同じ講演をしていて、
さらに何度も話している内容だからといって油断し、
直前の練習は不要と誤った判断をしてしまいました。

当日は自分でも不思議なくらい言葉がうまく出てきませんでした。
聴いている方はそれほど違和感がなかったのかもしれませんが、
(アンケートはいつものように好評でした)
自分の感覚ではつっかえつっかえ断片的に言葉を紡ぎ出している感じ。
いつもならメリハリをつけて参加者の表情も観察しながら話せたのに。
この時以来、人前でお話しするときのリハーサルは欠かしていません。

人前で話すというのは私にとっては非日常の行為です。
毎日のように大勢の前で話すのが仕事であれば練習など必要ないのかもしれませんが
たまにお話しさせてもらうのであれば事前の練習は絶対に必要。
出来不出来を大きく左右するのは間違いなく、
後で後悔しないためにも、一人でぶつぶつと話す時間を確保するようにしています。

機材やデータのバックアップを用意しておく

私が講演する際、パソコンは持参しています。
さらに予備PCも主催者に用意しておいてもらうようにしています。
ここしばらく自分のパソコンが故障したことはありません。
毎日使っている道具でこれだけ故障が無いのは珍しいと思いますが、
しかし、油断している時に限って不具合はやってくるもの。
万一の時に備え、予備PCを置いてもらうように依頼しています。

パソコンだけでなく、機材周りも予備を用意するようにしていて、
Type-C HDMI(VGA)アダプタ、ACアダプタ、パワポデータは
できるだけ2つずつ持ち込んでいます。
以前、複数人で登壇するイベントに呼ばれた時のこと。
他の登壇者が「ACアダプタを忘れた、充電が足りない」と慌てているのを目にして以来、
予備も含めて持参するようにしています。
また、パワポデータはクラウドとUSBメモリにも保存。
予備PCを使うことになった時に慌てないように備えています。

こうして万全の準備をしているとトラブルは不思議と起きないもの。
しかし、油断すると必ず何かが起こると信じています。
多少、荷物と手間が増えることになりますが、
安心して話すためにもバックアップは多めに用意することにしています。

2台のノートパソコン

講演では予備PCを用意してもらうようにしています

時間の余裕を持って移動する

大勢の人の前で話すということはそれだけ多くの時間をお預かりするということ。
例えば90分の講演を予定しているのであれば、
90分 x 人数分の時間を背負うことになるわけです。
そう考えると会場にギリギリに着くような移動は怖くてできません。
宿泊費が出なかったとしても前泊することがありますし、
主催者からはそんなに早く来なくて良いと言われても数時間前に入ることもあります。

一度だけ冷や汗をかいたのが、
主催者の指定した移動手段を使わなければならなかったとき。
チケットも支給されるスタイルだったので、
やむなく飛行機とタクシーを組み合わせ、
針の穴を通すようなスケジュールで移動せざるを得ませんでした。
飛行機が遅れたらどうしよう、空港にタクシーが停まっていなかったらどうしようと、
はらはらしながら移動していたのを今でも思い出すことがあります。
すべて問題なく移動できたからよかったものの、
あのような移動は二度と経験したくありません。

時間の余裕は心の余裕に直結します。
会場に早めについたのであれば別の仕事をしたり、練習をしたりすればいいだけのこと。
ぎりぎりの移動をすることはリスクでしかありません。
人の時間をお預かりしていることを認識し、早め早めの移動を心がけています。


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