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コラム

士業マーケティング 仕事を断る時の判断基準

最近、立て続けに仕事の依頼をお断りする機会がありました。
自営業が依頼を断るというのは勇気がいることです。
でも毅然と断らなければならない時もあるのです。

以前にドタキャンされた人からの依頼を断った

最近、立て続けに3回、仕事をお断りしました。

まず1回目は個人からの依頼。
以前に連絡を取り合ったことがある人なのですが、
その時は先方からドタキャンされてしまっています。
日時を勘違いされていたとかで
リモートでの打ち合わせが実現することはありませんでした。

再度ぜひお話ししたいと連絡をもらったのですが、
詳しい内容をお伺いするまでもなくお断りしました。
大した理由もなくドタキャンした人とは関わりたくありません。

時間を守るとか守らないというのは個人の自由です。
数分の遅刻くらいでうるさいこと言うなというのも個人の価値観の問題。
ただ私は他人の時間をわずかでも奪おうとする人とは感性が合いません。
やむを得ない何かの事情があるのならともかく、
それほど悪びれずに平気でドタキャンなどするような人とは仕事をしたくないのです。

以前に仕事で関わった人で、
まさに「数分の遅刻くらいで細かいことを言うなんて信じられない」というような人がいました。
時間やルールに縛られない生き方に憧れていたようで、
それはそれで個人の考えだから私と感性が合わないだけのこと。
ただ、案の定というか、公私にわたって迷惑をまき散らす人で、
関わりを断つのにだいぶ苦労をした経験があります。

電話での案件紹介を断った

次にお断りしたのが営業電話。
知らない携帯番号から掛かってきた電話を取ってみると
「ぜひ紹介したい案件があります」と言います。
即座に「今お話しできません」とお伝えして着信拒否に登録しました。
実際にお話しできる状況ではなかったので噓ではありません。

過去の経験からして、電話での依頼はグダグダなことがほとんど。
きちんとした仕事はホームページの問い合わせフォームからいただいています。
記録に残らない電話で、さらに会ったこともないのに案件を依頼するような人から
仕事をお受けするつもりはありません。

私が仕事を依頼する場合は親しい関係の人であっても
メールで簡潔にお伝えするように心掛けています。
特に箇条書きを使うと情報は整理しやすいもの。
相手が判断しやすくなるようにシンプルにお伝えするようにしています。

営業電話を掛けている人は何百回も電話をして、
一人でも引っかかれば成功と考えているのでしょう。
その程度の考えで数十秒とはいえ時間を取られるのは腹立たしいもの。
逆恨みされないように丁寧に話しつつ、毅然とお断りするようにしています。
もちろん着信拒否もセットです。

記事の監修を頼まれたが断った

昨日、お断りしたのが社会保険労務士として記事を監修して欲しいとのご依頼。
労務などに関する記事を送るので、専門家としてチェックを入れて欲しいというのです。

ここまでであれば話を聞いてみようかなと思ったのですが、
違和感を感じたのが情報を小出しにしてくるところ。
1回目のメールは人事労務に関する記事監修の打診のみ。詳細はまったく不明。
2回目のメールで記事のキーワード、スケジュール、報酬などの開示。
3回目のメールでクライアント情報などを開示。
私は2回目のメールまでですべてを伝えてもらえなかったのでお断りしました。

私が誰かに仕事を依頼する場合は
打診の時点ですべての情報をお伝えするようにしています。
概要だけ伝えて「まずは受けてくれますか?」などというのは失礼だと思っていて、
最初に報酬や諸条件を不足がないように開示するのです。
その上で受けるか受けないかを判断してもらうのがフェアであるというもの。
何よりお互いのミスマッチを防ぐことになると信じています。

ところが今回のご依頼は情報を小出しにしてくる典型的なパターン。
事前に承諾を取り付けてから不利な情報を伝えようとする雰囲気がありました。
クライアント名までを教えてもらうには至りませんでしたが、
早々に伝えるわけにはいかないようなクライアントだったのでしょうか。

断るポーズをするスーツを来た男性

毅然と断ることも重要です

仕事を断る時はきっぱりと断る

士業が独立開業すると連絡先がネット上に開示されることがほとんど。
また会員名簿の情報もどこかから必ず漏れると思っておいた方が良いでしょう。
個人情報を手にするのは必ずしもまともな人ばかりではなく、
あわよくば手玉に取ってやろうと考えている悪意のある人もいます。

仕事の依頼が入った!というと舞い上がってしまうかもしれませんが、
まずは一呼吸を置いて、胡散臭さがないかを判定することが必要。
判断基準はいろいろあるでしょうが、
私の場合は「感性が合うか」を一番大事にしています。
自分なりの判断基準を持つことで闇雲に受けてしまうことを防ぎ、
結果、自分が受けたい仕事だけが舞い込むようになるはずです。


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