士業マーケティング 「ブログ」と「ポッドキャスト」を併用する効果とデメリット
資格を取って独立開業したのであれば、
知ってもらうための情報発信は必須です。
あくまで「知ってもらうため」というのがポイント。
自己開示をすることで見込客から選んでもらえるように仕向けるのです。
私が情報発信の媒体として利用しているのはこのブログとポッドキャスト。
この2つを選んだ理由と効果について等、書いてみます。
ブログを始めた理由
中小企業支援に携わっているので、
相談にいらした事業者に情報発信を勧めることがあります。
まだ何者でもない人に対してはもちろん、
法人であっても「知ってもらうため」の情報発信は必要だからです。
ある時、といっても昨年5月のことですが、
ふと思い立って自分でも情報発信を始めようと決意しました。
それまで事業者に勧めるばかりで発信らしい発信はしていませんでしたし、
何より自営業に移行したばかりだったので、
私自身も士業事務所の経営者として見込客を増やしたかったのです。
さてどの媒体を利用しようかと考えた時に迷わず選んだのはブログ。
今さらブログかよ、と言う人もいますが、
自分の書いた文章が資産として蓄積される効果は大きく、
陳腐化が早い動画と比べると効率が良い媒体だと考えました。
決めたことは、
毎日更新する
1,000文字以上書く
見出しを3つ用意する
ということのみ。
事業者に情報発信を勧めていた自分が
どこまで本気で取り組めるか試してみたかったこともあり、
毎日更新することとしました。
最初の頃はネタを決めるのも大変で、
過去のメディア掲載記事を流用するなどして誤魔化したことも。
今ではなんとかその日にふさわしいトピックを見つけられるようになりました。
文字数はSEO対策的にも見栄え的にも
1,000文字を目標として決めました。
最近は1,700文字を下限とするようにしていて、
筆が進んだ時は2,000文字を超えることもあります。
書き続けていればそれなりに慣れてくるもので、
文字数を確保するために苦しむことはほとんど無くなっています。
見出しを3つ用意するというのは
読みやすくするための配慮です。
ダラダラと書き続けても誰にも読まれないでしょうし、
何より書く方も苦痛となることでしょう。
その日の記事を3分割することで、
読み手の負担も減らし、書き手の頭も整理しやすくしようと決めました。
こうしてブログを書き始めると、
それなりに読者も増えてきているようですし、
初対面の人から「ブログを読みましたよ」と言ってもらえることもあります。
まさに知ってもらうための媒体として役割を果たしてくれていることを実感しています。
ポッドキャストを始めた理由
ブログがどうやら軌道に乗ると、
媒体を増やしたいなと考えるようになりました。
間口を広げることで見込客を増やせないかと思ったのです。
動画は当初から選択肢にありませんでした。
45歳のおじさんがカメラに向かってしゃべったところで見苦しいだけ。
また編集の負担感もあるので長続きしないように思われました。
自然と選んだのが音声メディア。
つまりポッドキャストです。
コミュニティFMの番組を持たせてもらっていたことがあったものの
何となく面白くなりかけていたところで終わってしまい、
私なりに消化不良の感を持っていました。
自分でポッドキャスト番組を持てば、
好きなように続けることができます。
機材はコロナ禍で用意した配信機材を流用すればいいので、
新たに購入しなくてはいけないものは無し。
バックアップの録音機材だけ用意しました。
アシスタントもコミュニティFMでお世話になった同じ方に依頼。
2ヶ月も掛からずに準備を終えて、今年5月から週一回の配信を始めています。
ブログと同じくポッドキャストも
配信を続けていると徐々に聴いてくれる人が増えているよう。
もちろん何百、何万という規模で無いのはどちらも同じですが、
知ってもらうための情報発信という趣旨を踏まえれば
今のところはどちらも役割を果たしてくれています。
2つの媒体で情報発信する効果とデメリット
ブログとポッドキャストという2つの媒体を利用していると、
どちらのネタにも流用可能なので効率よく運用できています。
ブログで書いたことをポッドキャストで補足するように話したり、
ポッドキャストの様子をブログで書いたりできるわけです。
デメリットは率直なところ、
はっきりと認識しているものはありません。
手間が掛かりすぎて本業がおろそかになったり、
睡眠時間を減らして作業をおこなったりなんてことにはなっていません。
まずは1つの媒体で情報発信を始め、
軌道に乗ったら他の媒体を展開していくというのは私の実体験からもお勧め。
ブログ、ポッドキャスト、メルマガ、ニュースレター、ショート動画など、
自分と見込客に相性の良い媒体を見極めれば、
自然と何を使うかは決まっていくことでしょう。
士業に必要な情報発信はあくまで見込客に知ってもらうためのもの。
自分が何者で、何を考えていて、どんな仕事をできるのか。
情報発信はまず始めて、継続することが重要です。
ポッドキャスト「茶わん屋の十四代目 商いラジオ」を毎週金曜日10:00に配信しています
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