士業マーケティング 事務所の「性格」を見込客に理解してもらいミスマッチを防ぐ
消費者が士業を自由に選べるように、
士業も消費者を選別することができます。
選別し続けることで感性の合う企業だけが名を連ねる顧客リストが出来上がり、
持続可能な事務所経営が可能になります。
「何でもやります」はその他大勢に埋もれてしまう
士業事務所を開業したのであれば、
次に必要なのは営業活動です。
つまり見込客との関係性構築の作業。
その際に求められることの一つが士業本人の自己開示です。
どこの誰なのか
何を考えているのか
どんな経歴を歩んできたのか
どんな仕事観を持っているのか
どうなりたいのか
こういったことを自己開示することで、
多くの競合の中からただ一人の自分を選んでもらうことが可能になります。
気を付けなければいけないのが、
受注したい気持ちばかりが焦って
「何でもやります」というのを前面に出してしまうこと。
何でもできるというのは独自化には繋がらず、
感性の合う見込客を集めることには結び付きません。
訴求すべきなのは
「得意としている業務」
「積極的に手掛けたい業務」
逆に
「苦手としている業務」
「受けないことにしている業務」
といったこと。
業務に対する濃淡を明示することで、
ミスマッチを防ぎ、感性の合う見込客との出会いを実現することができます。
情報発信をしないことには認知されない
士業事務所を経営しようとするのであれば、
何らかの形で情報発信は必須です。
いつか必ず離脱していく既存顧客に代わって、
新しい顧客と出会い続けていくためにも、
自己開示のための情報発信が必要なのです。
情報発信というとSNSだけを連想する人もいますが、
最低限必要なのはホームページ。
士業向けに提供されている均一なコンテンツではなくて、
事務所の独自性を伝えられるものであるべき。
業者から提供される法改正情報などしか掲載されていないのであれば、
わざわざホームページを用意する意味はありません。
私が自分のホームページで注力しているのは3つ。
プロフィール
メディア掲載事例
ブログ
です。
プロフィールは、自分が何者であるかを伝えるための情報。
学歴や資格だけではなく、
どんな人生を歩んできて、何を考えているのかがわかるような内容にしています。
もし自分が士業を選ぶ立場であればどのような情報が必要でしょうか。
住所や価格は当然のこととして、
どんな人物であるのかはとても気になるはず。
案外、プロフィールに力を入れていない士業が多いので、
ここを充実させるだけで競合と差をつけることができます。
また、私はこのブログを毎日更新しています。
内容のレベルはどうであれ、
自分がどんな人間であるかを伝えるためにはブログが適当だと思ったのです。
もちろん、それぞれの判断で動画や音声メディアを選んでも良し。
自分と相性の良い媒体を用いて、自己開示を継続することが重要です。
このホームページの問い合わせフォームから連絡いただける人は
ほとんどの人がブログにも目を通してくれているようです。
つまり事前に私がどんな人間かをある程度、把握してから連絡してくれているわけで
お互いに初期的なミスマッチを防ぐことができています。
ほとんどの士業の情報発信は足りていない
士業のホームページをリサーチすると、
情報発信が足りているように思われるところは少ないです。
ホームページがあったとしても自己開示が足りていないのです。
仮に屋号だけ差し替えれば、
どこの事務所のホームページにも流用可能なところがほとんど。
情報発信の目的が「知ってもらうこと」であるのだから、
積極的な自己開示をためらうのでは辻褄が合いません。
「変な人に見られたらどうしよう」
「業務に直接関わること以外は書きたくない」
「他の先生は自己開示などしていない」
「自己顕示欲が強いように思われたら恥ずかしい」
「自分なんて何も書くことが無い」
などと後ろ向きに考えて行動しない人がほとんどだからこそ、
積極的に情報発信し自己開示ができればそれだけで強いのです。
ホームページを用意するのも、
動画や音声、文章を発信するのも、
すべては自分を知ってもらい、見込客に認知してもらうためです。
ありのままの自分を事前に伝えておくことでミスマッチを防ぎ、
お互いに幸せな関係を築くことが可能になります。
顧客は困りごとが解決し、士業は利益を得られるわけです。
どうせ取り組むのであれば自分をさらけ出し、
性格まで知ってもらうことがお互いの満足度を高めることに繋がります。
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