地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

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コラム

日経電子版で保存した記事(2023年7月)

日経電子版で保存した記事の中から、
ここ最近気になったものをご紹介します。

(Smart Times) 社外取締役のミッション
 日本経済新聞 電子版 2023/6/21

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72048590Q3A620C2XY0000/

来週、社外取締役を務めている会社の株主総会に出席します。
この会社では3ヶ月に1回の取締役会に出席し、
業務執行を担っているプロパー取締役へのアドバイスを求められています。
「よくできていますね」などと安直な賛同は意味が無く、
事業の置かれている環境を踏まえて、
時には経営者へ耳の痛いであろうお話しもしています。

地方中小企業も社外取締役を迎える所が増えているようですが、
ミスマッチを防ぐためにも、
最初に役割の可視化が必要だと考えています。
取締役会に出席してくれるだけでいいのか、
特定の分野のアドバイスを求めているのか、
経営陣全体の監督を担って欲しいのか。

名前だけの社外取締役を迎えてもコストの無駄です。
何のためにどんな役割を果たして欲しいのかを、
最初に双方ですり合わせることが求められます。

ダークパターン手口次々 FTCがアマゾン提訴
日本経済新聞 電子版 2023/6/25

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72193590U3A620C2EA5000/

記事によると「ユーザーが気づきにくい形で商品購入や課金などに誘導する手口」
をダークパターンと呼ぶそうですが、
少し前までは売上アップを実現するためのテクニックとして喧伝されていたものも含まれています。

ちょっと前までは社会的に許容されていた商売の在り方が、
今ではモラルに反するとして厳しく指弾されることもあり得るということ。
同質性の高い組織にいるとそうした社外の動きには鈍くなりがちで、
特に経営者は積極的に社外の動向にアンテナを張っておく必要があるでしょう。

(企業信用調査マンの目) 高まる「後継不足倒産」急増リスク
日本経済新聞 電子版 2023/6/27

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72218630W3A620C2X12000/

ある関与先の企業では後継者候補が2人、入社してくれています。
年齢差のあるお二人なので実質的にあと2代の経営者は確保済みということ。
高齢に差し掛かりつつある現経営者としては頼もしい限りで、
この頃では積極的に新規事業に取り組むなど社内に活気が生まれています。

銀行担当者との面談でも高齢の経営者に対しては
「後継者はいらっしゃいますか」と尋ねられるのが当たり前の時代になりました。
後継者候補がいないというだけで不安材料とされてしまうわけです。

経営者の最大の使命が事業を存続させることであるとしたら、
後継者の確保は最も重要な業務の一つです。

経営は他人の目で考えるな
日本経済新聞 電子版 2023/6/29

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72288960Y3A620C2KE8000/

記事中では「世間からの批判の声を浴びることなく無難な経営に終始すること」を戒めています。
中小企業支援に関わっていると様々な支援者を見かけます。
中には教科書に書いてあるようなことしかアドバイスできない人も。
また公的機関の窓口では、
どれだけ支援制度を使わせたかが目標値として設定されているところもあると言います。

こうした支援者を安易に頼ってしまうと
特色のない無難な経営に走ってしまいがち。
真の強みを生かして独自の立ち位置を築こうとするのであれば
経営者自らが考えて考えて考え抜く思考力と、
これと決めた後には雑音に惑わされずにさっさと動く行動力が求められます。

「静かな退職」日本15% 熱意なき社員増、会社の対策は
日本経済新聞 電子版 2023/6/17

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF0220X0S3A600C2000000/

記事によると「静かな退職」とは
「辞職せずに最低限の仕事はこなすものの、
熱意が低く会社への帰属意識も薄い社員を意味」するそう。

日本にも静かな退職層が15%存在するという調査結果があるそうで、
地方中小企業も他人事ではありません。
人手不足が叫ばれていますが、
足元の従業員も固めきれていないのであれば
生産性向上や賃上げなどは夢物語です。

従業員が100人いれば15人は静かな退職層であると割り切って、
彼ら彼女たちの存在を前提に経営する必要がありそうです。

私も元従業員の顔触れを思い出すと、
確かに15%くらいは反応の薄い人がいたような気がします。
手紙を書いても、読書を薦めてもこれといった反応がなく、
寂しい思いをしたのを思い出します。

しかし、そうした人々も含めて会社の文化は醸成されているわけで、
すべては経営者の責任です。
従業員の姿は経営者を鏡に映したものなのです。

池袋駅東口の夜景

ヨドバシカメラが運営するのがなぜダメなのかがわかりません

セブン、見誤った危機感 そごう・西武労組がスト検討
日本経済新聞 電子版 2023/7/20

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72881440Z10C23A7TB2000/

記事中では「ヨドバシがどこまで西武百貨店の魅力を守り、人材を生かせるかが焦点になる」と書かれています。

先日も開店と同時に入りましたが、
掃除は行き届いておらず、販売員も不慣れな人が目立ちます。
労働組合がストも辞さずと構えているようですが、
長年見守ってきた私からしたら、
かつて文化の発信地であった百貨店の面影は、
池袋西武からはだいぶ前に失われています。

アメリカの投資ファンドに売却される西武百貨店が、
運営を任されるヨドバシカメラの下でどのように変貌を遂げるのか私は楽しみ。
できればカメラ売場が充実してくれるとうれしいです。


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