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コラム

経営コンサルタントはなぜ役に立たないのか

    今日は

    経営コンサルタントはなぜ役に立たないのか

    について書いてみたいと思います。

    もちろん、特定の資格や会社を貶める内容ではありません。

    がんばって書いてみます!

     

    私の実体験

    業績が悪化し続けていた家業の代表取締役に就任した前後、続けて2社の経営コンサルタントが会社にやってきました。それぞれ精鋭のチームを派遣してくれたと思うのですが、まったくカラーの異なる方々でした。

    最初にやってきた1社は

    ・財務諸表の分析結果をレクチャーしてくれる

    →経費を減らしなさいということばかりを指摘

    ・SWOT分析などをレクチャーしてくれる

    →上から目線で会社の悪い点ばかりを指摘

    ・売上アップについては関与しないスタンス

    →「売上は会社の責任でどうにかしてください」と言う

    次にやってきた1社は

    ・目指すべきゴールを共有しようとするところから始める

    →「外部からの資本を入れることは避けられないよね」という視点をすり合わせるところから始まりました

    ・ゴールするために必要な結果をどのように出すかを共に考えてくれる

    →長期滞留していた在庫商品の換金など、社内だけでは構想できなかったアイデアを出してくれました

    ・取引金融機関に対し、会社とともに対峙してくれる

    →バンクミーティングなどに同席し、会社の立場を説明する支援をしてくれました

    こんなコンサルは要らない

    私の経験から導き出されたのは

    • カタカナ語を多用する経営コンサルタントは信用するな
    • 売上アップを支援できない経営コンサルタントは要らない
    • 会社の声を聴こうとしない経営コンサルタントは選ぶな

    というものです。

    順番に説明しますね。

    ・カタカナ語を多用する経営コンサルタントは信用するな

    それらしい言葉を多用するとそれらしい仕事をしているように見えるものです。

    しかし、日々奮闘している地方中小企業の現場ではそんな経営コンサルタントを使う余裕はありません。

    私がある雑誌の編集長からいただいた言葉に「外に発表する文章は中学生に読んでもらうつもりで書け」というものがあります。中学生レベルにすら伝える中身がないのでカタカナ語を多用してごまかす経営コンサルタントが跋扈しているのだと思います。

    地方中小企業はわかりやすい言葉で丁寧に説明できる経営コンサルタントを選ぶべきです。

    ・売上アップを支援できない経営コンサルタントは要らない

    経営コンサルタントが売上アップの支援を避けるなど考えられません。

    私は高額のコンサルフィーを支払いながら、「売上は会社の責任でどうにかしてください」「売上を作るのは会社の方が詳しいでしょう?」と言われたときのあきれかえった気持ちが忘れられません。

    地方中小企業に必要なのは経費を減らすことだけではなく、新商品開発や新事業進出、もちろん既存商品やサービスを磨き上げて売上をしっかりと作り続けることです。

    知恵とアイデアで売上アップを実現できる確かな実績のある経営コンサルタントを選びましょう。

    ・会社の声を聴こうとしない経営コンサルタントは選ぶな

    大会社にいる経営コンサルタントは一流大学を出ている方が多いようです。そういった方々からすると地方中小企業は文字通り「中小」に見えてしまうのかもしれません。自然と上から目線であるべき論ばかりを振りかざすことが多いです。

    「売上に対して経費を使いすぎです」とか「会社の弱点はこれです」とか。そんなこと言われなくてもわかっていますよね。

    地方中小企業に必要なのはまず社長の思いを丁寧に聞き出すことのできる経営コンサルタントです。

    まとめ

    つきつめると経営コンサルタントに求められる資質は、社外の立場にありながらも、「自分の会社」として顧問先を捉えることができるかどうかです。

    社長と対話をしていて「御社は」と言うのではなく、「うちの会社は」と語ることができるか。ぜひ社長と感性の合う経営コンサルタントを探してみてください。

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