士業マーケティング 移動のコストを惜しんではいけないと考える理由
自営業にとって最も重要なのは人とのご縁。
ご縁を大切にするためには移動が伴います。
私の今月の予定
今月は出張が続きます。
・東京で某案件への対応とついでに親戚巡り
・問い合わせフォームから連絡いただいた経営者さんと店舗視察兼面談
・京都で墓参り、知人と夜の情報交換会、大阪の旧友と昼食
といった感じです。
来月も顧問先の株主総会で関東方面へ行く予定があります。
東京の某案件はまた別の機会に報告できるかと思います。
ついでに祖母宅など廻ってくるのと、
知人と夜の情報交換会。
問い合わせフォームから連絡をいただいた経営者さんとは
新幹線で1駅のところで待ち合わせ予定。
店舗を見学させてもらってから、
どのようなことに困っているかなどお話ししてくるつもり。
初回なので相談料はいただきません。
京都への墓参りは年1回は行くようにしています。
孫世代の私が墓守のようになってしまっています。
ついでに家業の代表取締役を務めていた際にお世話になっていた人と会い、
さらに大阪の旧友と久しぶりに昼食の機会を設けることとしました。
自分からアポイントメントを入れた予定もあれば、
ありがたいことに先方からの要望による予定もあります。
いずれも移動が伴うのでコストは発生しますが、
自営業にとっては必要な経費。
仕事関係だろうが、まったくの私用であろうが、
移動を惜しむとその後の人とのご縁に差し障りが発生すると考えています。
節約に対する考え方
家業の代表取締役を務めていた際、
労使協議会の場で、ある組合幹部から
「無駄な電気を使わないなど一円でも節約するべきだ」
という意見が出されました。
一円を節約することが間違いではないのですが
正直、レベルの低い意見だなと思ってしまいました。
商売を営む法人が目指すのは
事業を存続させて社会と顧客に価値を提供し続けること。
つまり、しっかり儲けることが大命題です。
一円の節約を考えるよりも先にいかに稼ぐかという思考が必要で
少額の経費を減らすことに
従業員の代表が熱弁を振るう姿に違和感を覚えてしまいました。
費用には節約すべきものと、
気にせず堂々と使うべきものがあります。
後者の代表が移動に関わるコストなわけで、
事業を営むために必要な出張などは継続しなくてはなりません。
もちろん遊興目的の出張などは論外。
ご縁を繋ぐために必要ならば、
窮境に陥っていたとしても堂々と出張すればよいのです。
少し話は逸れますが、
銀行から再生計画の立案を求められて、
外部の会計士などが再生計画を作ろうとすると
真っ先に経費を極限まで減らしに掛かります。
売上を増やすよりも実現可能性が高いからです。
質の悪い外部専門家は再生計画という名のコスト削減計画を作り、
表面上、利益を増やすかのような計画を銀行に提示しようとします。
再生計画は売上増と経費減がセットになるべきで、
どちらか片方のみでは成り立たないのに。
家業の事業計画立案に関わった専門家のある人が
「売上を増やす方策は自分たちで考えてください」
と言い放ったのには驚きました。
高額な報酬を得ておきながら、
経費削減しか指南できないのです。
この時の徒労感というか無力感が
その後、中小企業支援家に転身するきっかけになりました。
移動は創造的な仕事をするために必要
リモートでの打ち合わせが一般的になりましたが、
対面の方がより創造的な仕事が可能だと考えています。
何かの説明会、定期的な進捗の確認などはリモートで十分でしょう。
先日もある制度を説明に来てもらう機会がありましたが、
次回からは動画のURLを教えてくださいとお伝えしておきました。
資料をなぞってお話しされるだけでしたので。
わざわざ出張してもらってまで説明してもらう内容ではないと感じたのです。
一方で、何か新しい価値を生み出すことを期待しているのであれば
距離を詰めて対面で話すことが最も効果的であるはず。
そのために必要な移動に関わるコストは惜しまず使うべきでしょう。
「飛行機代が上がってきているから、、、」
「新幹線だと往復で⚪︎万円になってしまう、、、」
などと考えていると事務所から一歩も外に出られなくなってしまいます。
価値を生み出し続けるためにも移動のコストは惜しまずに使いたいものです。
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