士業マーケティング 事務所経営を早く軌道に乗せるために開業前からできること
士業事務所の経営は試験合格後に始まりますが、
開業前からできることもあります。
情報発信
多くの人が満足に情報発信をできていません。
それは士業も同じ。
ということは情報発信を始めて継続するだけで
競合に差を付け、独自化することができます。
その情報発信ですが、
必ずしも開業後に始めなくてもよいわけで、
試験勉強中から始めてしまうのもアリでしょう。
具体的には
・試験勉強の様子を発信する
・地域の事業者との繋がりを発信する
といった内容が考えられます。
手段は自分が得意なものを選べば良いのですが、
その後の資産にしやすいかどうかという観点から選ぶべき。
以前はFacebookで人との繋がりを築くことができましたが、
現在は数年前ほどの期待はできないように感じています。
だいぶ年齢層が偏ってきているようで、
有益な発信をしている人はnoteなどうまく使っている模様。
このあたりトレンドも見定めて決めましょう。
私もかつてはFacebookを使い、
新たな土地で人との関係性を築くことができました。
当時はもっとも有用なツールではあったのですが、
現在ではアプリを開くことはほぼ無くなりました。
流行廃りや環境の変化で使う道具も変わるということ。
その後、このブログをベースに情報発信を開始。
無料のブログサービスやnoteも検討しましたが、
情報発信のプラットフォームを他社に依存してしまうと、
サービス終了時などに思わぬ損失を被りかねません。
自分でドメインを取得したウェブサイトを保有しておけば、
基本的には思うように運用をできてコストも低廉で済むはず。
蓄積した記事は他の媒体にも転用可能で、
原稿を書く時、講演する時などに重宝することでしょう。
1記事1,200文字ほどだとしたら、365日で43万文字。
内容はともかく、1年間ブログを更新し、
これだけの資産を蓄積することができました。
自分にあった媒体を選ぶことが重要だと痛感しています。
地域の事業者との関係性の構築
多くの士業は地域に根ざした商売を始めることになります。
ところが、いざ開業してから地域の事業者へ、
いかにも商売っ気丸出しで接近しても満足に話す機会は得られません。
なぜなら人は売り込みを何よりも嫌うからです。
ということは開業前は地域の事業者と関係性を深める絶好の機会です。
なぜなら売り込みしようにもまだ開業していないのですから。
きわめて自然な形で地域の事業者と繋がることができるはずです。
例えば、
地域のスポーツチームに加入する
地域のサークル活動を主宰する
地域活動に関わって汗をかく
といったことが考えられます。
こうしたドブ板営業をしておけば、
遠回りに感じるかもしれませんが必ずその後の仕事に結びつきます。
多くの人が面倒くさがってやらないからこそ、
地域の事業者との関係性を構築することができるのです。
情報のインプット
経営者と対話するための知識の引き出しは
一朝一夕で用意できるものではありません。
地道なインプットを続けることで足腰が鍛えられ、
それまでまったく関わったことのないような業界の経営者とも
臆さずに対話することができるようになります。
試験勉強をしていると
ついつい資格予備校のテキストばかりに目がいきがちですが、
隙間時間を使って日本経済新聞なども読むようにしましょう。
合格後にあわてて読み始めたところで、
満足なインプットを終えるまでには一定の時間が掛かるものです。
私は京都の茶わん屋出身の中小企業支援家ですが、
大学発ベンチャーの経営者からも対話を求められますし、
公的支援機関の担当者向けにお話しすることもあります。
もし茶わん屋出身だからといって、
家庭用品業界の知見ばかりを深めていたら、
今のように多くの事業者とお話しする機会は得られなかったことでしょう。
士業事務所を開設すると
様々な経営者とお話しすることになります。
「自分は○○業界出身だから」
「自分は文系(理系)だから」
といって対話を臆するようになってしまうと
商売の機会を逃すことになってしまいます。
試験勉強中から情報のインプットを行っておくことで、
開業後の顧客との対話が実り多いものになるのは間違いありません。
私の場合は日本経済新聞、日経産業深部、日経MJが合っているようですが、
インプットの手段は人それぞれ。
ご自身に必要な情報源を見定めて、
こつこつと知識の引き出しを増やしておきましょう。
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