地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

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コラム

経営し続ける体力

会社の代表権を持つ経営者は雇われる立場ではないので
始業と終業の時間などはありません。
経営者は「24時間営業」というのが私の考えです。
バリバリと働いて成果を出すためにも
自分できちんと健康管理することが求められます。

経営し続ける体力が必要

地方中小企業の経営者に最も重要なのは健康です。
事業を長く存続させて、
稼ぎ続ける仕組みを作ろうとするのであれば、
まず何より自分の健康を担保しないと
責任を持って役割を果たすことはできません。
経営し続ける体力が必要なのです。

ある時、経営者とお話ししていると
頭の片方が重い感じがすると言います。
普段はそのような症状はないそうで、
ご自分でも気になったので私に教えてくれたのでしょう。

その時に私がお伝えしたのは
すぐに脳ドックを受けましょうということ。
杞憂に終わればそれでよし、
もし深刻な病気になりかけていたとしても
早めに病院に掛かっていれば経営に大きな支障は生じないでしょう。

結果、その人はすぐに脳ドックを受診し、
特に異常は見られなかったとのこと。
不安がなくなり再び経営に集中しています。

中小企業支援家というと、
数字ばかりをにらんでいるイメージがあるかもしれませんが、
私が日々行っている個別相談では
経営者の健康にも留意し、
一番近くに寄り添ってお支えすることを心掛けています。

創業したばかりの人に伝えていること

それまで雇われる立場しか知らなかった人が創業した場合に
私が必ず伝えていることがあります。
「健康診断を受けてくださいね」ということです。

会社に属していれば、
年一回は健康診断を受けさせられます。
会社によっては人間ドックなど手厚いメニューを受診することも可能。
こうした福利厚生は組織に属している時は当たり前のことで
ありがたさを感じることも少ないですが、
いざ独立開業した場合に初めて、
雇われる立場が「守られる立場」でもあったことに気付きます。

創業に関する相談を受けて、
その後、夢を実現して独立開業した人は
事業を軌道に乗せることに頭がいっぱいで
自分の健康管理についてはついつい後回しにしてしまいがち。
そこで私は健康診断を受けるように勧めているのです。

ある創業者の方は、
お店を立ち上げてから働きづめで、
しばらくして倒れてしまったことがあるそうです。
単純に過労だったそうですが、
経営者が倒れてしまうとたちまち収入が途絶えかねません。

「自分が店に立ち続けなければいけない」
「顧客に応えるためには休めない」
「食事や睡眠時間を削ってもすぐにどうにもならない」
などと考えてしまいがちですが健康は何より重要な資産の一つです。

自営業に転身し国民健康保険に加入した場合は
自治体によっては検診を実施しているところもあります。
人間ドックと比べると基礎的な検査項目だけになりますが、
それでも受けないよりは受けた方が安心。
使える制度は活用して自身の健康管理に役立てましょう。

健康診断の検査項目とペン

毎年、健康診断を受けておきましょう

日光を浴びる

私が家業の代表取締役を務めていた際には
京都御所の周りを歩いたり走ったりして
運動量を確保するようにしていました。
飲み会なども多かったので、
二日酔いの体を引きずりながら、
京都御所を走っていたこともあります。

息子が歩けるようになると、
二条城の周りを歩いていたこともあります。
途中で歩けなくなった息子を抱っこして
大汗をかきながら帰宅したのは良い思い出です。

また一時期はジムに所属していて、
朝や隙間時間にプールで泳いでいました。
雇われる立場であれば、昼間からプールに行くのは不可能ですが、
経営者は自分の時間を自由に使えます。
頭を空っぽにして体を動かすのも
経営者の立派な業務の一つです。

運動をすると「セロトニン」が分泌されて、
自律神経のバランスを正常に戻してくれるといいます。
ストレスの多い業務についているからこそ、
積極的に体を動かして心と体のバランスを良くしたいもの。

私も退任直前には心が疲れてしまったことがありました。
その際に心掛けていたのは日光を浴びて体を動かすこと。
特に、少し遠回りをして歩く量を増やすことを意識していました。
事業譲渡の決着がついたら自然と治っていきましたが、、、。

経営者の健康は事業の成否を左右する要因の一つ。
健康は当たり前ではなく、
自分で追求してある程度リスクを回避することが可能です。
経営し続ける体力を持ちましょう。

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