停滞する時期をどう過ごすか
社会人人生を歩んでいると、
思うようにならない時期もやってきます。
その時、どのように過ごせばその後に繋げられるのでしょうか。
第二の社会人人生について考える
長い社会人人生の過程では、
意図せずに停滞しなくてはならない時もあります。
そんな時に周りを眺めていると、
前に進んでいる人ばかりが目につき不安になるもの。
私の場合は家業を事業譲渡した後に東京に帰り、
中小企業支援家に転身するまでの1年9か月が停滞の時期でした。
東京に帰るといっても仕事のあてがあったわけでもなく、
京都に留まる理由がないからという消極的な選択。
幸い、しばらくの間は食べるのに困らない程度の状況でしたので、
ゆっくりと第二の社会人人生について考えることができました。
もしこの時、あわててどこかの企業に転職してしまっていたら
今の中小企業支援家としての活動はなかったでしょうし、
こうしてブログで情報発信をしていることもなかったでしょう。
長く社長を務めるつもりでいた家業を思わぬ形で離れることになってしまい、
「さて、第二の社会人人生をどうしようか」と考えざるを得なかったのです。
停滞の時期に行ったこと
ボランティア
なんとなく始めたのが、就労支援施設等での無料セミナーの開催。
父の障害年金請求を手掛けたのをきっかけに、
「自分で障害年金を請求する」をテーマに企画しました。
さっそくDMを出したところ、かなりの確率で反応があり、
20か所以上でセミナーをさせてもらうことができました。
経済的に社会保険労務士に依頼できないだとか、
自分のことは自分で手続きしたいなどと考える人にとって
営業ゼロのボランティアでのセミナーはお役に立てたようです。
なんとなく始めたボランティアでしたが、
マーケティング思考で企画することの楽しさと
人前で自分のコンテンツを話す度胸を学ぶことができました。
今でもたまに当時のご担当者から連絡が入り、
「あのセミナー、またやってくれませんか」
と言ってもらえるのがありがたいような申し訳ないような。
現在は時間が取れないのでお断りしていますが、
開業したばかりの社会保険労務士が仕事のご縁を生み出すのには
良い取り組みだと思っています。
インプット
停滞の時期にも取り組んでいたのはインプット。
日本経済新聞の購読とビジネス書などの読書を続けていました。
社長の時に買い込んだままになっていたビジネス書は
この時期に多くを読んでしまうことができました。
今でも参考にしている本との出会いがあった一方で、
自分の商売の感性と合わない本があったことも。
地に足のついていないビジネス書(らしきもの)は
本当に時間の浪費になってしまうと気付きました。
ちなみに前職の公募は
日本経済新聞に求人広告が出ていたのを見て応募に繋がりました。
社長を退任したからといって購読を止めてしまっていたら
また違う人生を歩むことになっていたことでしょう。
運動
京都から東京に帰ってきて住んでいたのは練馬区光が丘。
大きな防災公園があり、
歩いたり走ったりするのには便利な場所でした。
社長退任直前に少し心のバランスを崩したこともあり、
意識して運動しようとする私には好都合なエリア。
ちょうど自転車に乗り始めた息子と一緒によく運動していました。
「停滞」を素直に受け入れる
私の場合はここまで書いたように
「まぁしょうがないか」などと考えながら
淡々と日々を過ごしていました。
伝手をたどってどこかに就職しようだとか、
あわてて起業しようだとかせずによかったです。
社会保険労務士岡田事務所を開業しましたが、
社会保険労務士を名乗るのに必要だったという程度で、
バリバリと営業に取り組んだりしたわけではありません。
停滞を余儀なくされたときは
流れに身を任せるに限ると思っています。
その間の自分にできることをやるだけ。
ご縁や結果は自然と巡ってくるものです。
長い社会人人生では思うようにならない時期は必ずやってきます。
流れに逆らおうとしても体力を消耗するだけ。
世の中、成功している人ばかりが目につきますが、
同じように苦労や失敗している人が必ずいます。
次に巡ってくるであろう機会に備えて、
爪を研ぐ時期ととらえることができれば、
ピンチをチャンスに変えて次のステージで活躍できることでしょう。
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