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コラム

士業マーケティング 開業直後から情報発信をして知ってもらう

まもなく新年度。
節目のタイミングで開業登録される士業もいることでしょう。
情報発信の重要性について書いてみます。

問い合わせの流入経路は大きく3つ

開業しただけで顧問契約を得られることはありません。
この現実を受け止めた上で、
どうすれば業務を受託することが可能になるのでしょうか。

開業直後に考えられる入り口は確率の高い順に

・これまで関わった人への挨拶、営業

・事務所近隣の人や企業への挨拶、営業

・ウェブサイトやSNSからの問い合わせ

です。

知人への挨拶

まず一番、仕事に結びつきやすいのが
開業したことをこれまでの人生で関わった人々にお伝えすること。
そもそも何者であるかを知ってくれているので、
何らかの業務に結びつく確率は高いです。

人は何も知らない人から商品やサービスを購入することに
不安やためらいを覚えます。
なぜなら失敗したくないからです。

その点、これまでの人生で関わった人々は
どういった人間であるかを良く知ってくれているので
比較的安心して心を開き、仕事を任せてくれます。

開業した後に真っ先にすべきは、
家族や親戚はもちろん、
前職で関わった人々への挨拶状送付です。

近隣への挨拶

次に仕事に結びつきやすいのが
物理的な距離が近い人々への営業です。
「今度、近くで○○事務所を開業しました」
と挨拶に行き、門前払いにされることは少ないはず。

なぜなら営業ではなく「挨拶」だから。

ご近所さんであれば、
どういった人間かまではわからないまでも、
少なくとも「どこの誰か」は確認可能です。
まったく何も情報が無い、
飛び込みの営業に対するよりかは
挨拶の後に関係性を構築できる可能性は高いでしょう。

ポイントは最初から「営業」しないこと。
あくまで挨拶をし、
自分が何者であるかを伝えるのです。
仕事が舞い込むのは関係性を構築できた後です。

ネット経由の問い合わせ

最後にもっとも業務に結びつく確率が低いのが
ウェブサイトやSNSからの問い合わせです。

まだ何者でも無い士業に、
不特定多数の人から問い合わせが入ることなどはありえません。
開業直後にウェブサイトを公開したとしても、
すぐに業務に結びつくことはないのです。

しかし、
ウェブサイトやSNSでの情報発信はすぐにでも始めるべき。
なぜならじわじわと認知を拡げていくことができるから。
コツコツと情報発信を継続することで、
最初はネット上に存在しないも同じだったとしても
独自の立ち位置を築いて認知されることが可能になります。

ポイントは継続して情報発信すること。
どんなに素敵なデザインのウェブサイトを用意したとしても、
継続して情報発信しなければ
検索エンジンから評価されることはありません。

独自の価値を発信し続けることで
ネット上の存在感を高めていくことが可能になります。

知ってもらわなければ存在しないのと同じ

知人や近隣への挨拶、
ウェブサイトやSNSでの情報発信。
いずれも共通するのは
自分を知ってもらおうとする「行動」が伴う点です。

何も行動せずに、
開業登録をしただけで仕事を得られることはありません。
何らかの手段で自分を知ってもらう必要があるのです。

「自分を売り込むのは気恥ずかしい」

「人に伝えられるほどの経歴ではない」

「営業するなんて考えていなかった」

などと尻込みする士業は稼ぐことはできません。

士業の一番重要な商品は
資格や法的知識ではなく自分自身です。
資格や法的知識を売りにしようとしたところで
全国に数万人いる同業者に埋もれてしまうだけ。

自分自身の個性と強みを知ってもらうことで、
唯一の存在として見込客に認知されることが可能になります。

知ってもらわなければ存在しないのと同じ。
積極的に自分が何者であるのかを伝えましょう。

桜と青空

開業したばかりの士業に必要なのは情報発信です

すべての情報発信のベースはブログ

情報発信を始めようとする時に
私がお勧めしているのはブログです。

SNSや他の媒体でも情報発信するにしても
自分のウェブサイトにブログを持っておけば
プラットフォームに左右されることなく
情報発信を継続することが可能になります。

そう考えると、
ブログも有料無料を問わず外部サービスを利用するのではなく
自分でサーバーを借りてWordpressを導入するなどした方が得策。
レンタルサーバーと独自ドメインに投資が必要になりますが、
月数百円から1000円程度のことなので
それほど負担感は発生しないのではないでしょうか。

自分の情報発信のベースとしてブログを持ち、
必要に応じて、
ニュースレターやメルマガ、ポッドキャストなどに
コンテンツを流用していけば手間を省いて
それぞれの媒体の運用が可能になります。

開業した後にすべきことは
自分が何者で何ができるかの情報発信。
いつまでも勉強し続けたりせずに、
まず一歩を踏み出しましょう。

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