地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

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コラム

日経電子版で保存した記事(2023年3月)

日経電子版で保存した記事の中から、
ここ最近気になったものをご紹介します。

(眼光紙背) 明確な指示が社員を守る – 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68613760Q3A220C2X12000/

全国に競合が数社しかいない企業に関わっています。ある時、経営者から同業者と意見交換をすることになったと連絡がありました。

私からお願いしたのは「カルテルを疑われるような会話をしないこと、当日話した内容のメモを残しておくこと」の2点でした。経営者からは「え、うちの会社くらいの規模でもカルテルとか気にしなくてはいけないのか」といった反応がありましたが、同業者と不用意な会話をするリスクを説明したところ納得してもらえました。

地方中小企業といえども規模の大小や業種に関係なく、公正かつ自由な競争を求められていて、違反した場合は独占禁止法で罰せられます。事業の存続にかかわるようなトラブルを引き起こさないためにも、「同業者とは会うな」と経営者が指示するくらいがちょうど良いのかもしれません。

(コミュニケーションのつぼ 新常態サバイバル) (94)「あいさつ」交わしてますか – 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68730030U3A220C2X80000/

この記事ではコミュニケーションの重要性について書かれています。どうすれば社長になれますか?という高校生からの問いに、「挨拶を徹底したことで、社内で人間関係を構築することができた。その後の社長就任に繋がった」と答えるある経営者が紹介されています。

私の場合、経営者として人間関係を構築しようとする際に気を付けていたことの一つは、「わからないものはわからないものと言う、教えてくださいと言う」こと。仕入先の社長や、古参の従業員などとお話しをする際に、背伸びをせずに教えを請うことを心掛けていたつもりです。この姿勢は今でも変わらず、地方中小企業の経営者が相談にいらした際でも、いきなり上から目線のアドバイスを押しつけることなどせず、まずは会社の状況を教えてもらうことから始めるようにしています。

唐池恒二(6) バス所長 – 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68946140T00C23A3BC8000/

ひさしぶりに毎日楽しみに読んでいる「私の履歴書」。この日の記事では「直接頼み事のできる人間関係をふだんから築いておくことが大事」と書かれていて、筆者が赴任先で当初は歓迎されなかったものの、挨拶を徹底して徐々に認められていく様子などが紹介されています。

国鉄では労働組合が職場に混乱をもたらしていたこともあるようです。地方中小企業の経営者の中には、いまでも労働組合を毛嫌いしている人がいます。しかし、労働組合があるということは、労働者側の窓口が明確になるので、まっとうな経営をしている限りは労働組合があるということだけで困ることはありません。労使はお互い共通の目的に向かっているはずなので、従業員が団結することを妨げるのは無駄なトラブルを引き起こすだけです。あえて会社に労働組合を作るという選択肢もあるのではないかと思います。

年金支給年齢の引き上げを – 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO69101960Y3A300C2EN8000/

フランスでは年金支給開始年齢の引き上げで大規模なデモに発展しているようです。日本も大きな流れを考えると、さらに年金支給開始年齢は引き上げられていくのでしょう。

大企業に就職すれば定年まで在籍することができて退職金ももらえることが確実、なんて時代はとっくの昔に過ぎ去りました。働けるうちは働き、稼ぎ続ける必要があります。家業の元従業員さんと話す際にお伝えしているのが、「資格を取るなどして自営業で稼ぐ力をつけてほしい」ということ。退職を余儀なくさせておいて私が言うのもおかしなものですが、雇われる立場でいる限りは、いつかはまた退職せざるを得ません。それまでの社会人人生で身に着けたスキルを活かして稼ぎ続けることも、第二の社会人人生の選択肢にしてほしいと考えています。

ダミーの英字新聞

日経朝刊の新しい小説が始まりましたね

よせがき酒場、旧縁つなぐ – 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO69239340U3A310C2BC8000/

全国の高校ごとにファイリングした「高校よせがきノート」が目玉の居酒屋があるそう。ノートがテレビで取り上げられてからは、新規のお客さんが急増したとも書かれています。新規客を得られたきっかけが、おいしい料理の存在でもなく、安売りの結果でもないことは大いに参考になります。

飲食業の経営者とお話ししていると、「うちの料理はおいしい」と力説してくれることがあるのですが、消費者視点で考えると飲食店の料理がおいしいのは当たり前で、それだけでは独自化要因にはなりません。また安さを売りにしたところで、他店が1円でも安くなってしまうと、価格だけを比較していた消費者はあっという間に他店に移っていきます。

付加価値の作り方は自由。自由な発想で独自の立ち位置を築くのが商売の楽しさであり、難しいところでもあります。

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