学校で教えてくれないこと
学校で教えてくれないことに限って
経営や中小企業支援に必要な知識であったりします。
学校の勉強も大事にしつつ、
幅広いことに興味を持ち続けたいものです。
バフェット氏「恐怖相場は友」 – 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68779490W3A220C2ENG000/
今朝の日経新聞の記事です。
ウォーレン・バフェット氏が、恒例の「株主への手紙」を公表したとのこと。
今回の手紙では「高値であれ安値であれ、時折ばかげた価格で株が取引されている点を理解するのが極めて重要だ」とつづっているそう。
私も証券口座を持っていて、最近、取引を再開しました。上がった下がったと一喜一憂するのは性に合わないので、稼ぎ続けるだろうと考えた企業の株を長期保有することにしています。必要なのは元手と長期保有する覚悟。じっくりと保有していれば配当もありますし、株価も上昇していくもの。経済の勉強のつもりで投資を再開しました。
息子に「インベスターZ」を読ませている
いま息子の関心は部活と宇宙関連の話題。少し前まではザリガニやサワガニを捕まえたり、アクアリウムを整備することだったのに、中学生になったとたんに自分の世界を押し広げ始めています。
その息子には、本を渡すようにしています。自分からはあまり読書をしないようなので、何かのきっかけになりそうな本を選んで渡しています(そのうちに本人が選んでくれるようになるとよいのですが)。
最近だと
アイザック・アシモフ「われはロボット」https://amzn.asia/d/exVLucD
ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験 (光文社新書)https://amzn.asia/d/bs0pGse
統計学が見つけた野球の真理 最先端のセイバーメトリクスが明らかにしたもの (ブルーバックス)https://amzn.asia/d/bf5Jhzi
などを渡しました。読んでくれているのでしょうか。
そして、マンガだと「インベスターZ」(三田 紀房)https://www.amazon.co.jp/dp/B07CK2N4TC?ref=cm_sw_em_r_mng_sd_rwt_ofqmgxPmPf87w
を勧めました。
インベスターZを勧めた理由は、お金について学んで欲しいから。学校で教えてくれないことで、でも社会に出てから必須の知識はいくつかあります。心理学や危機管理、人生設計、時間の使い方など。そしてお金のことも学校では教えてくれません。
かつては貯金さえしていれば資産が増えていました。例えば郵便局の定額貯金では利率6%の時代があったそう。確か、私のお年玉を貯めていた口座もそんな利率だったような。大学に入ってすぐにパソコンを買うのに解約してしまったのと、家業の株式を私に集めるために使い切ってしまいましたが。
年利6%というと1年で100万円が106万円に。12年で200万円を超えます。そんな時代があったから、ある程度年上の世代は今でも貯金神話を信奉しているわけです。
ところが今は、銀行に預けてもお金が増えることはありません。それどころか様々な名目で手数料を取られるので目減りしていくばかり。円の価値が下がってしまっているとしたら、額面は維持できていたとしても実質的に資産を減らしていることになりかねません。
そこで息子に学んで欲しいのがお金のことであり、投資のことです。起業や、株式会社、投資について拒否反応を示すことなく、健全な興味を持ってもらいたいのでまずはインベスターZを勧めてみました。今のところ面白がって読んでくれているようで、Kindleで全巻セットを購入してよかったと思っています。
数字を読めない経営者が多い
話は逸れますが、中小企業支援に携わっていると、数字をまったく読めない経営者が案外多いことに驚かされます。
私が特別、数字に強いわけではありません。どの程度のレベルかというと、自分の会社の資金繰りを理解して、お金が足りなくなりそうだとわかれば銀行に支援をお願いに行ける程度のもの。ざっくり言うと、お小遣い帳(=資金繰り表)を読めて、足りない分を借りに行ける程度のレベルです。
ところが、地方中小企業の経営者によっては、先月の売上をいつまで経っても知ることができていなかったり、売れ筋の商品の利益率を大まかにでも把握出来ていなかったりという人がいます。もちろん資金繰り表など、その存在すら知らない人もいます。
会社というのは、直接的には手元のお金が続かないと存続することができません。最悪の事態を資金繰り破綻とするのであれば、まず真っ先に把握しておくべきは手元のお金と、将来の見通しのはず。
経営者になるために資格は必要ありません。でも学校で教えてくれなかったお金の話は必ずついて回ります。経営者であるならば、時間の使い方は自分で管理できるはずなので、苦手なものをいつまでも苦手にしないように、必要な知識を学び直すことが求められます。
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