地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

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コラム

日経電子版で保存した記事(2023年2月)

日経電子版で保存した記事の中から、
ここ最近気になったものをご紹介します。

(竹内謙礼の顧客をキャッチ) 「仕事より家庭」で力発揮 – 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68372010Q3A210C2HF0A00/

『家庭が一番、仕事が二番』をモットーにしている会社を紹介している記事です。

当たり前のことですが、従業員にとっては家庭が第一。自分と家族の生活を成り立たせるための仕事なのです。

しかし、経営者の場合は『仕事が第一、家庭が第二』になることもあり得ます。法人の代表権の重みについて理解しているのであれば当然のことです。代表権を持つのであれば、文字通り最後の一人になっても役割を果たさなければなりません。

創業の相談を受けていると、たまに法人の設立が目的にすり替わっている人を見かけることがあります。事業を営んで社会的な価値を生み出そうとするのではなく、自分が何かのオーナーになることが第一の目的になってしまっているようなのです。そうした方には法人や代表権について、ご自分なりに勉強することをまずはお勧めしています。

家業を投資ファンドに事業譲渡した際、旧法人の特別清算が完了するまでは私が清算人を務めました。従業員も誰もいない組織の清算人というのは、実務は弁護士に任せているものの、とても寂しかったことを覚えています。

「うその勤勉」やめ生産性上げよ – 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68410090T10C23A2KE8000/

記事中では「ムダな仕事を増やし、忙しく見せることに腐心する」などの行動は、「組織への背任行為であり、大罪であるといっても過言ではない」と一刀両断しています。

「うその勤勉」を抑止するには経営者の毅然とした対応が必要。従業員が忙しそうにしていることに惑わされない、やることをやってさっさと退勤することを当たり前とするなど、生産性を上げるための「本物の勤勉」を見抜く眼力が求められます。

失った「攻め」の魅力 – 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68602880Z10C23A2TB0000/

西武池袋本店の業態変更(の可能性)が報じられています。

私が祖父に連れられて行った頃の西武は、上層階から地下までにぎやかで、年末の喧騒や匂いは今でもたまに思い出すことがあるくらいの強烈な思い出です。ところがここ十数年は見る影もなく売り場が劣化してしまっていて、記事中で指摘されているように、横並びの経営効率化が顧客には押しつけがましく感じられ、鼻につくようになってしまいました。

盛者必衰とはよく言ったもので、百貨店業界の苦境はまさに勢いの盛んな者もついには必ず衰えほろびるという故事通りの経過を辿っているように思えます。

事業を存続させるために必要なのは、イノベーションし続けること。苦境に陥ってから日銭を稼ごうと右往左往するのではなく、経営が順調な時にこそ、未来を見据えて種まきをし続けることが求められます。

履歴事項全部証明書

法人の代表権は重いものです

ロッテ、見ない指導 – 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68391730Q3A210C2UU8000/

キャンプ中の千葉ロッテマリーンズ。ブルペンでの投球練習を監督やコーチが注視することはないそうです。

「実戦でしか評価しない、と明示することで、石川歩や美馬学らベテランは自分のプラン通りに調整を進められる」そうで、「「見ること」と同様に「見ないこと」、正確にいうと「見ないふりをすること」も首脳陣の仕事、ということになろうか」とまとめられています。

地方中小企業の現場に入り込んでいると、経営者に日々の出来事を大小問わず報告しようとする従業員を見かけることがあります。良かれと思ってしているのか、責任を抱え込みたくないからアリバイを作っているのか。どちらにしても、経営者に必要なのは「任せる勇気」で、従業員に必要なのは「うまくいっている時は報告しない、まずくなりそうな気配を感じたら報告する」という匙加減でしょう。

ところで、私と息子は西武ライオンズファンです。コロナ前には南郷キャンプを観に行ったこともありました。ここ数年はPayPayドームのビジター応援席での観戦が続いています。そろそろ本拠地の所沢に遠征して応援したいものです。

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