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コラム

士業マーケティング SEOに振り回されずに発信する

Googleサーチコンソールを見ると、
自分のウェブサイトのページが
Googleの検索エンジンに登録されているかどうかを把握することができます。
サーチコンソール上は「ページのインデックス登録」で確認します。

インデックス登録の有無を過度に気にしなくてよい

結論から言うと、
士業事務所の情報発信では
インデックス登録されているかどうかを
「過度に」気にする必要はありません。

よくある士業事務所のウェブサイトでは

・法改正情報

・判例、裁判例の解説

といった法的な知識をコンテンツにしています。

例えば社会保険労務士の場合だと

・就業規則とは

・補助金、助成金の紹介

のような感じです。

これらのコンテンツが悪いとは言いませんが、
集客の役に立つかというと怪しいものです。
なぜなら士業個人の強みを伝えるものではないから。
そして、同じ社会保険労務士なら誰でも発信できる内容だから。

現在、Googleが重視しているのが
E-A-Tという評価基準だそう。
Expertise(専門性)
Authoritativeness
(権威性)
Trustworthiness
(信頼性)
E-A-Tとはこの3つの頭文字をとった言葉です。

E-A-Tだけを評価指標とするならば、
確かに法的な知識を発信すればよいのですが、
それは全国に数万人いる同業者でも可能なことです。

法的な知識を多く発信し、
Googleの評価基準E-A-Tを満たし、
多くの記事がインデックス登録されたとしましょう。

しかし、その努力の分だけ見込客を獲得できるかというと疑問です。

法的な知識(ばかり)を発信しても
同業者の中に埋もれてしまうわけで、
困りごとを抱えている人に見つけてもらえる決定打にはなりません。
士業などの専門家が知識を持っているのは当たり前のことです。

インデックス登録されづらかったとしても、
士業個人の真の強みを伝える記事を書きつづけ、
同業者に埋もれないような
独自の立ち位置を発信することが必要です。

SEOに振り回されない

差し障りのない範囲で
このウェブサイトのインデックス状況をお伝えします。

インデックス登録済みページ数と登録されていないページの推移

インデックス登録済みページ数と登録されていないページの推移

開設からインデックス登録済みページ数は増え続けていましたが、
昨年12月にインデックス登録されていないページ数が
登録済みページ数を上回ってしまいました。

その後しばらくは登録済みページ数は伸び悩んでいたものの、
最近になってまた増加傾向になりつつあります。

このウェブサイトでは法的な知識を始めとする、
士業ならば誰もが発信可能なコンテンツはほとんど掲載していません。

そのため、
Googleの評価はあまり高くないのだろうと想定しています。

私の考え方

私がSEO対策として心がけているのは

・毎日、ブログを更新する

・自分でないと書けない記事を書く

2点です。

どちらも本来のSEO対策からすると
必ずしも適切ではないようです。
記事数を増やしつづけているとか、
専門家なのにE-A-Tを意識していないだとか、
むしろSEO的には逆効果かもしれません。

しかし、
他のウェブサイトに埋もれないようにしながら、
自分の独自の立ち位置を伝えるためには
どちらも必要な考え方です。

SEOの正解を求め続けると
すべてのウェブサイトは同じ方向に収斂していくはず。

士業事務所の最も重要な商品は
法的な知識ではなく本人自身です。
それらしい発信ばかりをしても
自身の魅力を伝えられないばかりか、
逆に競合と距離の近さや価格で比べられるだけ。

巷に溢れているSEO対策に
過度に振り回されることなく
自分の真の強みと独自の立ち位置を
情報発信していきましょう。

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