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コラム

知人が開業しようとしている話

今日は日曜日ですので
つらつらと考えていることを書いてみます。

新幹線で小倉へ

知人が整体院を開業しようと準備中です。
店舗の改装が終わったとのことなので、
施術してもらいに伺ってきました。
福岡から新幹線(500系!)で行きました。

現職の副業規定との兼ね合いで
料金の発生する業務はまだ行っていないとのこと。
私と息子の整体をお願いし、
改装工事が終わった御祝いをお渡ししました。

長く雇われる立場で社会人人生を送り、
まだ家族にお金が掛かる年代。
それでもこの先の人生でやりたいことが見つかったと
着々と準備を進めている姿は
いかにも楽しそうで充実しているように見えます。

現在は近隣にチラシを配ったり、
知り合いに無料で施術したりし、
クチコミを拡げようとしている段階です。

私も何度か施術を受けていますが、
腕は確かですので
これからファンが増えていくことを期待しています。

やりたいことがあるのは幸せなこと

誰しも人生は一度のみ。
その人生で何を残すかを考えた時に
自分が心の底からやりたいことを見つけ、
さらに顧客に感謝される価値を提供できれば
幸せな人生だと言えるでしょう。

私は創業に関する相談を受けた時、
「やりたいことがあるのは幸せなことです」
と伝えるようにしています。

誰もが人生をかけてやりたいことが見つかるわけではなく、
雇われる立場で鬱々と働いている人も多くいます。
どんなに小さな取り組みであったとしても、
心の底から手掛けたいことを見つけたというのは
とても幸せなことだと思うのです。

どのような瞬間に喜びを感じるか

中小企業支援に携わるようになったのが2017年1月。
7年目に入ったところです。

先日、会食していたときに、
「仕事中、どのような瞬間に喜びを感じるか?」
と質問されました。

私は
「普通に会話していただけのつもりが
顧客にとても感謝される時がうれしい」
と答えました。

例えば
・商品が売れた
・人が採用できた
・メディアに掲載された
・補助金が採択された
・表彰された
といった報告をもらえると、もちろんうれしいのですが、
私でなくてもできる仕事のような気がしてしまいます。

もちろん魂を込めてアドバイスした結果なので、
誰もができる仕事ではない自負はあります。
でも、魔法の杖を振るっている感覚はありません。

一方で
何気ない(と私が思っている)会話をとても喜んでくれるというのは
他の誰でもなく私だから提供できた価値だと思います。

7年目も顧客との対話を大事に
サービスを提供していきたいと考えています。

新幹線500系

息子と500系に乗りました

たまに一時停止してしまっても構わない

かつてご支援した個人事業主が
昨年秋にトラブルに遭遇し
しばらく気落ちしていた様子でした。

私が何かを指南したというのではなく、
まさにご本人が私との会話をきっかけに覚醒し、
事業を大きく伸ばし始めた矢先での出来事。

最近になってようやく復調されつつあるようで、
また再び、事業に前向きに
取り組んでくれることを期待しています。

代表と電話した際にお話ししたのが
・ご本人の体調最優先
・顧客が待っているのなら再開すればよい
という2点でした。

体に無理を重ねてまで行うべき事業などありません。
でもしばらく休んで復調できるのであれば、
そしてその間、顧客が待ってくれているのであれば、
いつか事業は再開してもらいたいと思っていました。

事業は大きく成長させなければいけないとか、
上場を目指さなければいけないといった考えは否定しません。
それはそれで世の中を良くするために必要なのでしょう。

また、そもそも事業を成長させる気構えがなければ、
あっという間に窮境に陥ってしまうというのは、
私もかつての家業で体感しています。

ただ、地方中小企業や零細な個人事業主も
地に足をつけて商売を行っています。
成長するスピードがゆっくりであったり、
たまに一時停止してしまったりしても、
顧客が穏やかに見守って待ってくれるような関係は
外から見ているとうらやましく思えます。

私もいつかは地方中小企業の現場に戻りたいなと感じた出来事でした。

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