地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

050-3557-7157

コラム

行動記録をお薦めする理由

今年もあと二日。
ふと気づくと手帳も最終ページです。
どのように使っているかを書いてみます。

ほぼ日手帳Weeksに書いていること

10年以上、ほぼ日手帳Weeksを使っています。
ほぼ日の主宰者さんが好きだから、といった理由ではなく、
手帳として使いやすいので選んでいます。

書いている内容はその日の行動記録と
体を動かした記録。

行動記録は最近は細かくつけていませんが
家業の代表取締役を務めていた当時は
いつ誰と会っていたかを克明に記録していました。

会社のスケジューラーに入力していたのは
外に漏れても構わない表面上の予定のみ。
手帳に記入しているのは
実際に毎日起きたことです。

銀行回りをしてどの役職者と会ったか、
誰と夜の懇親会をしてどの店を使ったか、
どこをどう歩いて帰ったか
といったことを書き殴っていました。

例えば
9:00-9:15    ○○課長打ち合わせ、△△の件
13:00-14:30○○銀行△△課長、資金繰りの件
18:00-21:00飲み会○○氏と△△氏(店名)
タクシー 21:30帰宅
みたいな感じです。

なぜこのようなことを書いているかというと
ざっくばらんに言って、
「身を守るため」です。

いつどこで何をしていたのか、
後から証明を求められることがあるかもしれません。
その際に録音や録画でなかったとしても
メモが残されていれば十分に証拠になり得ます。

事業譲渡に至る過程も記録に残した

自社単独での事業再生が困難であると判断し、
外部からの資金を得ようと動き始めてからは
より丁寧に記録を付けることを心がけました。
ほぼ日手帳Weeksの他にも
日記形式で事業譲渡が完了するまでの出来事を残しました。

自分の思考を吐き出さないと
心が潰れてしまいそうであったこともありますが、
やはり、銀行の他にも
買い手候補など登場人物が増えるので
会社と身を守るためにより詳細な記録を残そうと考えたのです。

例えば

7/1○○銀行にて△△社と提携先探しのキックオフミーティング。西日の当たる暑い部屋。エアコンは5時で切れた。××の件がA氏に伝わっていない。○○銀行B氏は厳選したと見られるリストを出してきた。反対に△△社はざっと作ったリストの印象。

といった日記を残しています。

ノートとペン

手書きのメモでも自分の身を守ってくれる資料になり得ます

雇われる立場の人にも行動記録を薦める理由

社会保険労務士っぽい話に変わりますが、
未払い賃金等を請求する際に
実際の勤務時間を証明することが求められます。

もちろんタイムカードが
実際の勤務時間通りに打刻されていれば問題ないのですが
トラブルに至ってしまうような企業に在籍していると
タイムカードがいい加減な場合もあり得ます。

早出出勤がボランティア扱いされてしまったり
退勤時間よりも早く打刻を強いられたり、
といった具合です。

その場合に役立つのが
個人で記入していた行動記録。

つまり手帳に記入しておいた、
その日に何が起こったかの記録です。
訴訟等になってしまった場合でも
実際の勤務時間を証明する資料になるので
心あたりのある方は
すぐにでも記録を残し始めることをお薦めします。

私は人事担当者にも日々の出来事を
メモに残すように指示していました。

労務管理に携わっていると
言った言わないのトラブルは避けたいもの。
どの従業員とどのような会話をしただとか、
どのような指示を管理職に出したなど
メモに残しておくべきだと考えたのです。

行動記録は貴重な振り返りの資料にもなりますが、
何より自分の身を守る客観的な証拠になってくれます。
手書きでも殴り書きでもメモを残すことをお薦めします。

関連記事

TOP