今年の講演のふり返り
年に何度か講演をさせてもらっています。
今年、どのような講演をしたか振り返ってみます。
8月 関西生産性本部様
ここ数年、
毎年お話ししている講座です。
関西生産性本部が主催している、
「経営塾」の1コマ、
「経営トップとの問答」ということで
私の家業の経営経験をお伝えしてきました。
受講されていたのは
大企業・中小企業の幹部候補生。
金融機関の方もいらっしゃいました。
講演タイトルは
「事業を続けていくために本当に大切なこと」
としました。
この講座でよくもらう質問の1つが、
「どのタイミングで新規事業を始めていれば
破綻は免れたと思うか?」
というもの。
イノベーションを続けなければ、
事業は存続し得ない、
というのが講座の主要な提言であるようで
毎年似たような趣旨の質問をされます。
私の答えは
「業績のピークを迎えてから
新規事業に取り組むのでは遅い。
何かに成功しつつあると感じたら、
その瞬間から次の種まきが必要」
といったようにお答えしました。
9月 岡山日経懇話会様
今年6月に「なぜ倒産令和・粉飾編」が発刊され、
日経電子版にも転載されました。
家業を事業譲渡した経緯を 日経BPの書籍で取り上げてもらいました。 過去に日経トップリーダー誌に掲載された記事の再録です。 なぜ倒産 令和・粉飾編 ― 破綻18社に学ぶ失敗の法則 家業の事業譲渡について 私は江戸時代から続く家業を 投資ファンドに事業譲渡したことがあります。 陶…
この記事を読んだ、
日本経済新聞社岡山支局の支局長から
直接、お声がけしてもらった講演です。
各地に日経懇話会というのがあるそうで、
ご当地の会員企業が出席していました。
岡山駅を降りるのは小学生以来。
親友の実家に遊びに行く際に
乗り換えたのを覚えています。
講演後には地方銀行の頭取と
意見交換をさせてもらうことができました。
中小企業支援や事業性評価というのは
ノウハウ化できるものではないので
どの金融機関も
人材育成などの対応が必要と認識しつつも
苦手意識を持ち続けているようです。
こちらの講演で印象に残っている質問は
「事業譲渡後にやってきた
新しい経営者をどう評価しているか?」
というもの。
質問の前提には
コンサル会社や大会社出身の人では
地方中小企業の経営は難しいのではという
問題意識があった模様。
差し障りない範囲で
私が退任したあとの家業の状況をお知らせし、
投資ファンドが経営を監督しているからといって
必ずしも成功が約束されるわけではないことを
お伝えしました。
10月 青森大学様
青森大学では客員教授を務めています。
きっかけは関西生産性本部の講演で
お話しさせてもらったこと。
講座の企画をしていたのが金井学長で
その場でお声を掛けてもらいました。
今回は「事業承継イノベーション」という授業で
本講義では、15人のエキスパートから事業承継についての解説や経験を拝聴し、事業承継の多様性、そして、いろいろな事業承継のしかたがもたらす可能性について理解します。また、事業承継に深く関わる経営の本質である経営理念、戦略、イノベーション等について考えるトレーニングも行ないます。
といった内容。
2年間関わっていますが
まだ青森には行けていません。
来年こそは教室で講演したいものです。
10月 内外情勢調査会島田榛原支部様
一年以上前に
講演のお問合せをいただいていた案件。
その後何も動きがなかったので
すっかり忘れてしまっていました。
内外情勢調査会とは
一般社団法人内外情勢調査会は、公正な世論の醸成を目的に、報道機関の株式会社時事通信社の関連団体として、1954年12月に設立されました。全国各地の企業経営者や諸団体のトップらが会員として入会し、会員への講演活動や資料提供により、国内外の諸情勢について知識の向上と理解の増進を図っています。
という団体と初めて知りました。
地元企業の経営者などが集まり、
私も含めて昼食後に講演をしました。
普段の例会ではあまり質問が出ないそうですが、
いくつか熱心な質問をもらうことができました。
事務局の方からもご評価いただけたようで何よりでした。
来年もすでに講演のお声がけをいただいています。
江戸時代から続く家業の事業譲渡と
中小企業支援事例を
お話しするのが私の講演です。
地方中小企業の経営者のお役に立てれば何よりです。
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