士業マーケティング スピードが大事だと思うもの
「拙速は巧遅に勝る」と言います。
開業した士業にもスピード感は必要。
どのような場面で意識すれば良いでしょうか。
お礼状はすぐに出す
先日、茶道教室で茶事を行いました。
いつもの生徒さんだけでの口切の茶事。
初めての経験で、茶事の流れを勉強させてもらいました。
その茶事の前後でお礼状を出す必要があるとのことでした。
案内状は巻紙に毛筆でいただきました。
参加人数分の案内状をすべて毛筆で用意するなんて
私には想像もできない労力を掛けてもらっています。
茶事の前の受け状は
母親に代筆してもらったのですが、
これは先生からお叱りを受けてしまいました。
「汚くてもいいから自分で書きなさい」
とのご指導でした。
反省して後礼は自分で書くことに。
私は非常に字が汚いのですが、
申し訳ありませんと思いつつ、
ささっと書いてお渡しさせてもらいました。
お歳暮や進物をいただいた時にも、
お礼状は速やかにお送りするようにしています。
妻に書いてもらうことが多いのですが、
「文面をあれこれ考えるより
さっさとお返事することの方が重要」
と偉そうに言っています。
感謝の気持ちはさっさと伝えるに限るのです。
文章の内容や字がどうかなどは、
誰も気にしていないのです、たぶん。
メールやLINEの返信
業務上の
メールやLINEの返信をわざと遅らせる人がいます。
聞いたところでは
「暇だと思われるから一日経ってから返事をする」
「すぐに返事をするとみっともない」
などと言うのです。
私は基本的にすぐに返事をします。
例えば、
パソコンで作業中にメールが届き、
返事が出来る内容ならば、
その場ですぐに送ってしまうのです。
外出中ならばiPhoneから
仕事のメールに返事をすることもしばしば。
特に深い理由はなくて、
「返事ができるのだから返事をする」
程度の考えです。
講演の依頼を受けると、
初めて仕事上の付き合いをする人と
メールをやり取りすることになります。
「プロフィールを送ってください」
「チラシの文面を確認してください」
といった感じのメールが届きます。
そんなときに、
いちいち
「少し考えてから返事をしよう」
「すぐに返事をしたら格好悪いな」などと
もったいぶっていては、
いつまで経っても仕事が進みません。
1日は24時間。
時間だけは誰でも平等に与えられます。
連絡への返事程度のことで、
時間をロスすることのないようにしたいものです。
感謝の言葉
定期的に顔を合わせる人であっても
感謝の言葉をすぐに伝えると喜んでもらえます。
私の場合だと
「先日○○の件でお世話になったので大変助かりました」
「いつも支援・協力してもらっているおかげで
うまくいっています」
といった感じでできるだけ具体的に
感謝の気持ちを言葉で表現しています。
思いついた時にすぐに言葉にすることで
自然な形で
相手に受け止めてもらえるように感じています。
家業の代表取締役を務めていた際には
取引金融機関が7つありました。
定期的に業績の報告に行ったり、
想定外の資金が必要になってお願いに行ったり、
私が直接、銀行に出向いて、
役職者とお話しするようにしていました。
もちろん、日々の業務は
担当者同士で行ってもらっています。
この時に言っていたのが
「いつも支援していただいてありがとうございます」
の一言です。
実際に銀行に支えてもらえなければ
存続し得ない状況にあったのですから
素直な気持ちを表現した言葉です。
この言葉を伝えていたから
と言うわけではありませんが、
家業の取引金融機関は一行も離れることなく
投資ファンドに事業譲渡されるまで
支援を継続してくれました。
何かのタイミングで御礼をしようだとか
わかってもらえているはずだとか、
というのはタイミングを逃すだけ。
感謝の言葉は常日頃から
思いついた時にすぐに口にするに限ります。
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