地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

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コラム

日経電子版で保存した記事(2022年12月)

先日、起業を検討している大学生と会話した時のこと。

新聞や雑誌は読んでいないそうで、
情報収集はTwitterを駆使しているとのことでした。
歳が違えば情報源も違って当たり前ですね。

日経電子版で保存した記事の中から、
ここ最近で気になったものをご紹介します。

情報リテラシー

動画サイトの解説: 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO66737340S2A211C2CK8000

塾の先生が執筆しているコラム。
ある受験生が学習の参考にしたという、
動画解説の内容が誤っていたそうです。

ネット上で有名な講師が解説しているからといって
それだけで内容が担保されるわけではありません。

経営者を取り巻く環境にも同じことが言えて、
従業員の意見が常に正しいとも限らず、
金融機関の思惑が自社の利害と一致するとも限らず、
経営コンサルタント(らしき人)の診断やアドバイスが
必ず成果を出すとも限りません。

最後に決断するのは経営者自身です。

決断をするためには、
情報を適切に取捨選択し決定を下す能力、
つまり情報リテラシーが必要。

びっくりするような陰謀論などに染まってしまう方は
偏った情報ばかりをインプットしてしまうので、
ますますネット上の偏った情報が目につくのでしょう。

思考にも情報源の多様性が必要だと思っていて、
私の場合は日経産業新聞なども
わからないなりに読むようにしています。

上場だけが出口ではないという現実

(大機小機)上場の意義を問い直せ: 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO66678430Y2A201C2EN8000

ある大学の先生が、
「日本経済新聞でひとつだけ記事を選ぶならば
『大機小機』だけを読んでおけ」
とおっしゃっていたのを思い出しました。

複数の人物が匿名で
このコラムを書いているそう。
主に金融関係の提言が多いのは当たり前ですが、
時には中小企業支援に関わる内容も掲載されます。

さてこの記事では

「(米国では)スタートアップの出口としては
上場より他の企業による買収が多い」

「戦前は非上場の財閥系企業が産業の中心を占めていた」

などと書かれています。

中小企業支援に関わっていると
地方中小企業の実態への理解が浅かったり、
創業者に闇雲に支援を押しつけようとする人ほど
「上場」ばかりを口にしているのを見聞きします。

上場も廃業も選択肢(出口)の1つ。
周りに踊らされずに、
経営者が信念を持って判断することが求められます。

岡田高幸のTwitterのプロフィール

中学生の息子のために新聞を取ろうか悩んでいます

地方中小企業にも役員賠償保険は必須の時代

役員賠償保険、25%未加入: 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO66641040X01C22A2EE9000

私が社外取締役に就任する場合は
責任限定契約というのをお願いしています。

責任限定契約を締結すると、
社外取締役の任務懈怠責任を
報酬の2倍までに限定することができます。

ざっくり言うと、
取締役といえども「社外」の立場なので
多額の損害賠償リスクは負いませんよ、
といったものです。

損害賠償リスクへの保険に関する本記事によると、
上場企業の約4分の1が
役員賠償保険に未加入であるとのこと。

これにはびっくりで、
上場企業であるからには
役員賠償保険への加入は当然必要でしょう。
多様な株主から業務執行を監督されるのですから。

地方中小企業の経営者にも
役員賠償保険は必要だと思っています。

退職後に紛争状態になった元従業員から
訴えられることもあるでしょうし、
取引上の見解の相違から、
取引企業から訴えられることもあるでしょう。

上場企業だけでなく、
地方中小企業の経営者も
法律上のトラブルとは無縁ではありません。

役員賠償保険に加入することを強くお勧めします。

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