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コラム

仕事がない社会保険労務士が取り組むべきこと

私も資格を持っている社会保険労務士。
仕事が無いのならば何をするべきでしょうか。

自分の「真の強み」を可視化する

そもそも社会保険労務士は4万人以上います。
資格や知識だけを武器にしたところで、
同業4万人以上の中に埋もれてしまいます。

独自の立ち位置を明らかにするには、
(カタカナ語で言うならブランディング)
まず、自分の「真の強み」を可視化する必要があります。

「真の」というのがポイントで
いかにも良さそうな要素であったとしても
見込み客に共感されなければ意味はありません。

例えば
・○○大学出身の社会保険労務士
・大手メーカー出身の社会保険労務士
といった打ち出し方は、
見込み客からは必ずしも「強み」とは見做されず、
逆に距離を感じさせてしまうこともあります。

私がご支援した士業だと
・SDGsに知見のある行政書士
・お寺で空き瓶回収をする税理士
といった方は独自の地位を築いて
地域に地に足をつけ、事務所経営されています。

いずれも
資格や法律の知識だけをPRすることなく、
地域に貢献する姿勢を表したりすることで
多くの同業者と違う、独自の立ち位置を可視化しています。

私の場合は
「江戸時代から続く家業を
投資ファンドに事業譲渡した経験のある中小企業支援家」
として活動しています。

公的機関やコンサル会社には
多くの専門家が在籍していますが
私のような経歴を持つ人はまずいないでしょう。

もちろん奇をてらった見せ方をするだけではダメで、
課題解決能力や商売のセンスが求められるのは当然。
見込客から選ばれるための仕掛けとして、
「真の強み」を可視化する必要があるのです。

情報発信を継続する

社会保険労務士や他士業に限らず、
情報発信を継続できている方は非常に少ないです。
これは地方中小企業のホームページやブログでも同じ。

「真の強み」を可視化できたのであれば、
次に取り組むべき事は継続して情報発信すること。

私がお勧めしているのは
情報発信の基盤としてブログを持つことです。
文章を蓄積していくと資産にもなります。

ほとんどの方が継続できていないからこそ、
逆から言えば、
継続できるだけで成功に大きく近づきます。

もちろん何を発信しても良いわけではありません。
昼ご飯の画像を垂れ流すだけであったり、
どこかの誰かが書いているような
法改正情報だけを更新しているだけならば
わざわざ情報発信をしても効果は得られません。

「真の強み」に関連し、
かつ、見込客の困りごとに関連する内容を
コツコツと発信していきましょう。

白紙のノートと万年筆のペン先

見込客への情報提供は手紙を書くイメージで

どぶ板営業する

案外、実践できていないのが
どぶ板営業でしょう。

つまり、
知人への声かけ
近隣企業への挨拶・情報提供
といったものです。

資格を取って、
看板を掲げただけで
仕事が舞い込むことはありません。

紹介のご縁が拡がるまでは
こちらから出向いて
関係性を深める努力が必要です。

気を付けなければいけないのが、
「売り込み」は何より嫌われるということ。

相手の事情にお構いなしで
「顧問契約をしてください、月額○万円です」
と言ったところで相手にはされません。
人は何かを押しつけられることを嫌います。

ではどう行動すればいいのか。

例えば、
相手の役に立つであろう情報を
求められる前に提供するのは
ひとつの方法です。

私の場合は
新聞記事の情報を
(著作権に配慮しつつ)
見込客に提供するようにしています。
「昨日の日経新聞にこんな記事がありましたよ」
といった感じです。

ポイントは
事務所通信のようにするのでなく、
ひとりひとりに個別の情報を提供することです。

何かを売りつけようとするのではなく、
個別の事業者に関連する情報を教えてあげるのです。

こうして無償の奉仕を続けると
徐々に関係性を構築することができ、
「何か仕事を頼むのであれば
○○先生にお願いしよう」
と売り込みをせずとも仕事が舞い込むようになります。

仕事が無いという状態は
外部要因に問題があるのではなく、
自分の努力不足であることがほとんど。

・真の強みの可視化
・情報発信の継続
・どぶ板営業の積み重ね
で見込客と距離を詰めて、
売り込みをせずとも
仕事を依頼されることを目指しましょう。

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