地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

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コラム

他者に頼らず自立する事業者は成長する

地域おこし協力隊や創業を志す方に多いのが
行政のプロジェクトをいつまでも利用すること。
依存し続ける人が多いので要注意です。

行政の支援に頼り続ける事業者

行政が行っている創業支援や
ビジネスプランコンテストなどの支援制度は、
地域おこし協力隊や創業を志す方が
事業の第一歩を踏み出すのに
非常に有効な助けになってくれます。

個人の力だけでは
まだ社会的な信用もなく、
財務の基盤もできていないのですから、
使える制度はぜひ積極的に使いたいもの。

一方で
いつまでもその支援の枠組みの中でしか
事業を営めない人も存在します。

例えば、
補助金や助成金を次から次へと利用し続けたり、
行政の表彰制度に何回も応募したり、
販路開拓支援に頼り切り、自力で動かなかったり
といった具合です。

そのような方に限って、
いつまでも事業を成長させることができていません。
それがさらに、次の支援制度に頼りたくなるという
悪循環に陥りがちです。

行政が提供している創業支援制度は
事業立ち上げ期特有の困難を
公的な支援を活用することにより
効率よく乗り切ってもらうためのもの。

創業数年経っても
だらだらと行政に頼り続けるのは
自立した事業を営めているとは言えません。

・最初の納品先を開拓することができた

・取り組みがメディアで紹介された

・新商品がコンテストで評価された

といったような事業者は
次の支援制度を探すのでは無く、
勇気を持って自力で
次の一歩を踏み出す必要があります。

もちろん「支援制度を使うのが悪」
と言っているのではありません。
念のため。

「何をすれば良いか」と尋ねる事業者

いつまでも成長しない事業者に多いのが
「何をすれば良いのか?」
と尋ねてくることです。

アドバイスを求めてくれているので
もちろん悪意は無いのですが、
自分で思考することを放棄してしまっては
自立した経営者であるとは言えません。

何か仮説をぶつけてくれた上で、
「このアイデアはどうだろうか?」
と来てくれたり、
自力で動いてみたものの
「結果が伴わなかった理由を一緒に考えて欲しい」
と来てくれたりするのは大歓迎で、
そのような事業者の成長は早いもの。

事業を営むのは事業者、
資本を投下するのも事業者、
利益を手にするのも事業者、
すべては事業者が主体的に行うことです。

私のような中小企業支援家は
あくまで知恵とアイデアを提供するのみで
手を動かして作業をすることはありません。

事業者単独では手の届かない果実に
手が届くように踏み台になるのが私の役目です。

メモ帳とペン

手書きで書き出すのがお勧めです

自立するためにできること

自立して成果を出すために
私がおすすめしているのは
・新聞を読む
・本を読み、映画を観る
・思考を書き出す
の3点です。

特に、
思考は書き出すことで可視化されます。

あれこれ頭の中で考えていても
書き出さなければ後に残らず、
あっという間に流れていってしまいます。

だいぶ昔の話ですが、
高校生の部活を手伝っていた時に感じたのは
成果を出すクルーほど(ボート部でした)
ミーティングノートの内容が
充実しているということでした。

・何のために漕ぐのか
・今日何をしたのか
・どうだったのか
・何を考えたのか

これらの思考を可視化することで
次の練習を実りあるものにし、
さらには結果を出していました。

事業者に目的がなければ
日々の作業に追われてしまいますし
誰かに頼り続けたくもなってしまいます。

持続可能な事業を営むためには
思考し続け、
自ら行動することが必要です。

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