地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

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コラム

開業したばかりの士業に必要な引き算思考

自営業で開業すると
何をするもしないも自分の自由です。
その結果はすべて自分の責任。

何をやるべきかを考えるよりも、
「やらないこと」を決めると
迷いが減るかもしれません。

「やらないこと」を決める

士業が開業するということは
自営業の経営者になるということ。
つまり一国一城の主です。

当たり前の話ですが、
何をするのかも、何に手を付けないかも
自由に決めることができます。

開業したばかりの士業に必要なのは
引き算思考です。

「やらないこと」を決めることで
強みが生き、
独自の世界観を作ることに繋がります。

例えば私の場合、
・徹夜しない
・低単価の仕事を受けない
・急ぎの仕事を受けない
・感性の合わない人と付き合わない
・スマホゲームをしない
・食事を抜かない
・カフェインを摂り過ぎない
・自由席に乗らない
・ネクタイを締めない
・作業を伴う仕事を受けない
・値下げしない
・媚びない
・時間に追われない
・夜更かししない
・着るもので迷わない
・電話で仕事を受けない
・二度寝しない
・外食を続けない
・同業者の集まりに出席しない
・カタカナ語を乱用しない
・予定を詰め込まない
・無償の仕事を受けない
といったことを心掛けています。

私の「やらないこと」

私の「やらないこと」を
いくつか解説してみます。

値下げしない

私が一度出した見積もりを
減額することはありません。

値引きを要望された時点で、
条件が合わないということです。

また何も考えずに習慣で
値引き要請するような人とは
長くお付き合いできません。

そのような人は
自分の取り分だけを考えているわけで、
持続可能な関係を
構築できるとは思えないからです。

逆に言えば、
私は出された見積もりに対し、
値引き要請をすることはありません。

最初から
「駆け引きせずに、
出された見積もりだけで決めますよ」
とお伝えすることにしています。

電話で仕事を受けない

電話で
講演や執筆の依頼は受けていません。

概要だけ聞いて、
「メールでご依頼ください」
とお伝えすることにしています。

理由は単純で
言った言わないのトラブルになるからです。
日時を聞き間違えているかもしれませんし、
ご依頼の趣旨を誤解しているかもしれません。

お互い気持ちよく仕事をするためにも
電話だけのやり取りで
仕事を受けることは避けています。

先日もある高校から依頼がありましたが、
何度言ってもメールをくれません。
その後にまた電話が掛かってきた際に、
丁重にお断りさせてもらいました。

カタカナ語を乱用しない

「アグリーです」

「すぐにキャッチアップします」

こういったことを言われると
固まってしまいます。

私は地方中小企業の経営者に
知恵とアイデアを提供し、
売上アップを実現してもらうことを
仕事としています。

その過程で経営者とお話しする際、
カタカナ語はできるだけ避けて、
きちんと日本語で
言葉を伝えるように心掛けています

カタカナ語を否定する気はないですが、
もし自分が気取ったカタカナ語を
使ったらと想像すると、ぞっとします。

何か誤魔化しているような、
あるいは、
大事なことをはぐらかしているように
誤解されてしまうことでしょう。

言葉を武器にしている仕事だからこそ、
日本語を適切に使おうと心掛けています。

分かれ道で考えるビジネスパーソン

無駄な迷いを減らすためにも「やらないこと」を決めましょう

「やらないこと」を100個決める

開業したばかりの士業は
何をするも自由です。

逆に何から手を付けたらよいか
途方に暮れてしまうことも
あるかもしれません。

そんなときは
ぜひ引き算思考で
自分が「やらないこと」を
書き出してみてください。

削ぎ落とすことで、
結果、自分らしさが可視化されます。

同じ資格を持っている士業は
全国に何千、何万人も存在します。

その中で、
独自の世界観を作り、個性を発信して、
将来の見込客から自然と選んでもらえる存在に
ならなければなりません。

自分らしさを明確にするためにも
「やらないこと」を
まずは100個考えてみましょう。

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