地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

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コラム

士業のための競争しない競争戦略

支部忘年会のご案内をいただきましたが、
私は参加しません。その他のイベントも同様。
士業の交流会に参加しない理由を書いてみます。

競争しない競争戦略

私の場合は
社会保険労務士という資格を持ち、
屋号も掲げていますが、
いわゆる手続き業務は手掛けていません。

就業規則の改定や、
社会保険の手続き、給与計算などは
積極的に行わないことにしているのです。

理由は2つあります。

まず一つ目は、
地域に根ざして長年、事務所を経営し、
しかも手続き業務に長けた先輩社労士が
大勢いらっしゃるからです。

同じ資格を持っているからというだけで
何年、何十年ものベテランと競っても
勝敗は明らか。競うだけ無駄です。

もう一つの理由は、
HRテックの進化。

従来型の人事労務システムとは異なり、
AIやITを活用しているのがHRテック。

地方中小企業にも
今後さらに浸透していくのは間違いありません。
自分たちで簡単にできる業務を
わざわざ外注することは減るでしょうし、
外注するにしても
単価は下がっていくことでしょう。

このような理由から、
後発組の私としては
多くの先輩方が手掛ける、
従来型の手続き業務は行っていないのです。

独自の立ち位置を築く

ではどのように商売しているのか。

自分にしかない経験と個性を見極め、
それを商品化して顧客に提供しています。

具体的には
・地方中小企業の経営経験
・苦境に陥った家業の事業譲渡経験
・豊富な中小企業支援事例
を強みとして、
経営コンサルティングに特化しています。

中小企業支援家としてのご支援事例

2017年に中小企業支援家に転身してから、具体的にどのようなご支援をしてきたのかをまとめました。 ※メディアに支援事例として掲載されたものだけを抜粋しています コンサルティングの主役はあくまで事業者です。私の基本的な立ち位置は経営者のための「踏み台」のようなもので、行動するのも成果を得るのも…

また、
家業を事業譲渡した経験と
中小企業支援事例をお伝えする、
講演も行っています。

講演の感想をご紹介します

私の講演を聴いた方からの感想をご紹介します。 ・事業譲渡をされた方の貴重なお話をお伺いすることが出来ました。今回の事例を学ぶことで、経営上してはいけないことが理解できたと思います。 ・今まで成功体験などのうまくいっていた、うまくいった話が多かったが、今回のような体験談を聞けて良かった。 ・ピン…

講演の感想をご紹介します(2)

私の講演を聴いた方からの感想をご紹介します。 ・嘘をつかない正直経営が、顧客の信頼を得ることを学ばせていただきました。 ・話の内容に重みが感じられ、良い経験であった。当社のグループと背景がリンクする部分もあり興味深かった。 ・業績が悪くなってからの、事業計画の立案や金融機関とのやり…

こうして独自の立ち位置を築いていると
士業間での顧客の紹介・融通などは不要です。

また紹介されたとしても、
「手続き業務を行わない社労士」ですから
おそらくご期待に添えることはありません。

だから士業の交流会や
不特定多数の参加する名刺交換会などには
参加しないことにしています。

大相撲の土俵

自分の得意な土俵で勝負するようにしましょう

個性と世界観を掛け合わせて情報発信する

士業のSNSやホームページをいろいろ検索し、
どのように情報発信しているか
勉強させてもらっています。

残念ながらほとんどの方が
情報発信を継続できていないようです。

また少し情報発信できていたとしても、
法改正についてのコラムだとか、
ノウハウ的な内容であることがほとんど。

独自の立ち位置を築くための
鋭い発信ができているなぁという方には
なかなかお目に掛かることはありません。

これから士業として開業する方には
個性と世界観を掛け合わせた
情報発信をすることをお勧めします。

自分が何者であるのか、
具体的には
・どのような経歴を歩んできたのか
・なにが得意なのか
・なにが苦手なのか
・どんな生き方を志しているのか
・どういう仕事を受注したいのか
といったことを発信するのです。

潜在的な見込客にとって、
士業が専門知識を
持っていることは当たり前です。

その専門知識をいくら発信したところで、
選ばれる決定的な理由にはなりません。

専門知識にプラスして、
自分の個性と世界観を伝えることで、
価格や距離的な近さだけで
安直に比較されなくなります。

また何より、
個性と世界観を理解した上で
声かけをしてくれるわけですから、
業務も気持ちよく進められることでしょう。

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