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コラム

事業を存続させるには次代に引き継ぐ必要がある

昨日、お二人の訃報を知りました。
どちらも家業の仕入先様オーナーです。

お一人はまだ家業が上り調子の頃に、
仕入先様で組織する会の会長を務めてもらいました。

もうお一人には、
業績が低迷し始めてからの期間、
同じように仕入先様をまとめてもらいました。

私にとっては会社は違えども、
家業を支えていただいた大先輩でした。

経営者の究極の使命は事業承継

経営者の年齢分布の
推移を示す資料があります。

社長の年齢分布

社長の年齢分布

これによると
「70代以上」の占める割合が
年々増加してます。

また「40代以下」の構成比が
減少傾向にあり、
経営者の高齢化が
進んでいることが分かります。

経営者が事業を預かる期間は
20年間から30年間の一世代。

事業を存続させるのであれば、
いずれは後継者に
バトンを渡さなければなりません。

これを避けることはできないのです。

昨日、訃報を知ったお二人は
どちらも家族に事業承継しています。

また私のように
第三者へ事業譲渡することもあるでしょう。

つまり、
経営者の究極の使命は
次代への承継とも言えます。

健康管理を怠らない

厚生労働省の資料によると、
法人役員で年一回以上、
健康診断等を受けている方は77.4%、

自営業者の場合は
同じく62.9%だそうです。
(平成29年版厚生労働白書より)

数字の受け止め方はそれぞれですが、
私は思っていたより少ないなと感じます。

特に法人役員は会社の健康診断があるはず。

事業を預かる立場ならば、
健康管理は自分のためだけでなく、
一緒に働く仲間や、
さらにはお客様のためでもあります。

私は家業の代表取締役を務めていた際、
毎朝のストレッチ
ウォーキング(当時はランニングも)
出張時のスイミング
などで体を動かすようにしていました。

特に出張の際には水着を持ち運び、
ホテル内のプールや、
近くの市民プールで
泳ぐようにしていました。

家業ばかり見ていると
思考が偏ってしまうように思い、
できるだけ
体を動かすことを心掛けていたのです。

それでも最後の一年は
心のバランスを崩しましたが、、、。

経営者の健康管理は
自分のためではありません。

次代に経営を引き継ぐためにも
定期的に健康診断を受診し、
自身の体調を維持管理しましょう。

円山公園のしだれ桜

仕入先様あっての家業でした

円山公園の夜桜

祖父が社長を務めていた頃、
京都の円山公園での花見がありました。

仕入先の社長達に混じって、
小学生の私も参加しました。

今から思えば、
あの頃はまだ業績は上り調子。
みなさんが楽しそうに
夜桜を見ていた姿が思い出されます。

まさか家業を投資ファンドにお渡しし、
事業譲渡することになるとは
誰も考えていなかったに違いありません。

経営者は次代にバトンを引き継いでこそ
役割を終えることができます。

亡くなったお二人は
きちんと事業を家族に遺されました。
経営者として尊敬しています。

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