地方中小企業が持続可能性を高めるための踏み台になります

050-3557-7157

コラム

会社を経営したことがない経営コンサルタント

中小企業支援家に転身してから
5年が過ぎました。

経営者と支援家の両方を経験しましたが、
主役はあくまで経営者だと考えています。

経営者と対等に話す

私は家業の代表取締役を
2010年から2015年まで務めました。

日経BPの書籍に取り上げられました

家業を事業譲渡した経緯を 日経BPの書籍で取り上げてもらいました。 過去に日経トップリーダー誌に掲載された記事の再録です。 なぜ倒産 令和・粉飾編 ― 破綻18社に学ぶ失敗の法則 家業の事業譲渡について 私は江戸時代から続く家業を 投資ファンドに事業譲渡したことがあります。 陶…

その後、
中小企業支援家に転身し、
多くの地方中小企業の
売上アップを実現してきました。

中小企業支援家としてのご支援事例

2017年に中小企業支援家に転身してから、具体的にどのようなご支援をしてきたのかをまとめました。 ※メディアに支援事例として掲載されたものだけを抜粋しています コンサルティングの主役はあくまで事業者です。私の基本的な立ち位置は経営者のための「踏み台」のようなもので、行動するのも成果を得るのも…

ご支援先には
創業したばかりの方もいれば、
江戸時代から続く企業もありました。

いずれも共通しているのは
地方中小企業の経営者と
対等にお話ししていること。

経営者としての思考回路を
今でも持っているからこそ、
お互いに胸襟を開いて
議論をできているのだと思っています。

「今より良くなりたい」という経営者の想い

地方中小企業の経営者の
願望を突き詰めると
「今より良くなりたい」
ということに尽きます。

大企業のサラリーマン経営者のように
3年だとか5年という任期が決まっておらず、
次の後継者にバトンタッチするのは
ほとんどの場合が世代単位、
つまり20〜30年後となります。

一世代、会社を預かることになると、
ミクロな視点から経営はできません。
まずは何を考えているのか。

それが
「今より良くなりたい」
という願望です。

まずはこの本能を理解しないと、
経営者のお役に立てないと思っています。

その上で

  • 無駄なお金を掛けたくない
  • 無駄な人員を抱えたくない
  • 行動しながら考えたい
  • スピード感を大事にしたい
  • 利益を生み出し続けて次世代に繋げる

といった要望に
具体的な知恵とアイデを提供し、
応えています。

なぜ倒産 令和・粉飾編

日経BP社「なぜ倒産 令和・粉飾編」に事業譲渡の経緯がまとめられています

会社を経営したことがないコンサルタントが多い

家業の代表取締役を務めていた際に、
コンサルティング会社から
事業計画を立案するためのチームが
派遣されてきたことがあります。

2社のうち、
1社は非常に相性が良く、
しっかりと関係性を築くことができました。

投資ファンドへの事業譲渡が可能になったのも、
その会社が家業を深く理解してくれたからです。

しかし、
残念ながらもう1社のコンサルティング会社は
まったく機能しませんでした。

事業計画らしきものはできたのですが
主に経費を節減する施策のみで
持続可能な計画とはなりませんでした。

他にも自称コンサルタントという方と
多くお話しする機会があるのですが、
総じて彼ら彼女たちは
地方中小企業の泥臭い現場に対する
尊敬の念というのが希薄です。

どこかのビジネス書に書いてあるような
建前論をぶつけてくるばかりで、
経営者の心の声に耳を傾けようとしません。

ある時などは
時間を取ってくれというので出向いたら
SWOT分析について長々と説明をしてくれました。

家業についての分析を一緒にするというのではなく、
まるで講義のように説明をするのみでした。

「指導」「診断」といった心構えでは
地方中小企業の経営者に応えることはできません。

もちろん悪意などはないのでしょうが、
何かを教えてやるというような姿勢では
経営者の「今より良くなりたい」
という想いは理解できないのでしょう。

地方中小企業の経営者の心の中を理解できるのは
同じ経営経験のある者だけです。

関連記事

TOP