寄稿する際に気を付けていること
新聞や雑誌に寄稿する際に
どのようなことに気を付けているかを書いてみます。
わかりやすい日本語で書く
イメージとしては
予備知識を持たない中学生が
読んでくれたとしても
理解できる読み物となることを目指しています。
安直なカタカナ語はできるだけ使わずに、
できるだけ普段の私の話し言葉そのままを
文章で表現します。
専門用語や
流行のカタカナ語を多用すると
ひょっとしたら
それっぽい文章になるのかもしれません。
ただ、
それでは教科書的な誰でも書ける文章に
なってしまいます。
私自身が地方中小企業の経営経験があり、
また豊富な個別相談の実績があるからこそ、
地に足をつけた中小企業支援をおこなえているわけです。
その私が書かせてもらう文章なので、
背伸びをせずに
現場の息づかいが感じられる
わかりやすい表現にすることを心掛けています。
事実を書く
中小企業支援事例を書く場合は、
特に正確な表現となるよう、
気を付けています。
相談者さんと私の関係、
どのようなアイデアを提案したのか、
実行した結果どうなったのか。
特に結果については数字で表せるのか。
このあたりを丁寧に
表現するようにしています。
他のビジネス書によくあるのが、
支援事例の記述がかなりあやふやであること。
特に
事業者のアイデアなのか、
コンサルタントのアイデアなのかが
あやふやにされている場合が
多いように感じています。
私の場合は
事例を明確にお伝えしたいので、
相談者さんに原稿化することのOKを取るのはもちろん、
どのような書き方をするのか事前にお伝えしています。
また原稿を書いた後にも、
相談者さんには内容を確認してもらい、
事実関係はもちろん、
細かい表現の仕方に違和感がないかを
納得のいくまでチェックしてもらうことにしています。
ここまで気を遣うのですが、
実際には私にお任せしてもらえることがほとんどです。
「岡田さんに任せますよ、好きに取り上げてください」
といった感じです。
信頼関係があるからこそ任せてもらえるわけですが、
それはそれでプレッシャーを感じながら
原稿を書いていくことになります。
「あらすじ」を考えるのに時間を掛ける
もっとも時間が掛かるのは
どのような方向性の原稿にするのかを定めるところ。
中小企業支援事例であれば、
どの事業者さんを取り上げて、
どのような書きぶりにして、
最後をどのようにまとめるか。
いわば「あらすじ」を
決めるところに一番頭を使います。
毎回同じ事例ばかりでは期待に添えないですし、
取り上げる業種にも変化をつけたいところ。
直近にご依頼のあった原稿や
講演でお話しした内容をふり返りつつ、
どのような原稿にするかを検討します。
あらすじ、つまり、
原稿の流れが決まればあとは早く、
事業者さんからの許可取得
↓
下書き
↓
少し時間を置く
↓
清書
↓
事業者さんに確認を取る
↓
入稿
といったように作業が進みます。
締め切りを守るのは当然ですが、
できれば早めに入稿するよう心掛けています。
編集者さんからの指摘や修正の指示があった場合でも
余裕を持って取り組むことが可能になります。
以上のようなことに
気を付けながら、
原稿を書かせてもらっています。
関連記事