人脈に賞味期限はあるのか
今年の4月から
個人事業主として働いています。
改めて気付いたことを書いてみます。
個人事業主に至るまでの働き方
私は
サラリーマン、代表取締役、サラリーマン(副業あり)、
そして個人事業主と働く形が移り変わってきました。
大学を卒業して就職したのが
家業の陶磁器卸小売業の会社。
百貨店での販売員、
法人外商の営業担当、
経理財務の見習いを
それぞれ経験させてもらいました。
社会人としてのベースは
この期間にあります。
次に、
急きょ父から事業承継し、
家業の代表取締役に就きました。
業績が悪化し続ける企業で、
任期5年のうち前半は売上の回復に努め、
後半は事業を存続させることに腐心しました。
最後は投資ファンドに事業譲渡し、
京都の茶わんやを存続させることができました。
その後、
前職では、
地方自治体の外郭団体で、
ビジネス支援センターの運営を担いました。
5年間で2,600件超の個別相談を実施し、
支援事例が120件以上メディアに掲載。
2018年には当時開催されていた、
経済産業省の女性起業家支援コンテストで
個別支援部門優秀賞を受賞しています。
この間、
副業で社外取締役に就任し、
講演や寄稿も行うようになります。
そして現職。
それまで副業として
形ばかり開業していた
社会保険労務士岡田事務所で、
顧問先への経営コンサルティング業務と
大学連携型起業家育成施設で
チーフインキュベーションマネージャーを
務めています。
これまでの蓄積が現在に結びついている
最近聞いた
「人脈には賞味期限がある」
という言葉に違和感を覚えました。
この言葉を発した人は、
「社会人の繋がりは
歳を重ねるにつれて、
お互いの異動や退職で希薄になっていく」
といった趣旨で話していたようです。
私がなぜこの言葉に違和感を覚えたのか。
それは、
私自身がそういった賞味期限なるものを
感じたことがないからです。
例えば、
サラリーマン時代からお世話になっている人に
現在でも応援してもらっていますし、
そういった人からのご縁で
新たな繋がりが生まれてもいます。
また高校の部活の先輩からの繋がりで
社外取締役に就かせてもらっている
顧問先もあります。
人脈に時間的な限界があると
考えている人は
おそらく、
役職や肩書きに紐付いた人との繋がりを
人脈と言っているのではないでしょうか。
個人事業主となった今感じるのは、
これまでの経歴はすべて今に
繋がっているということ。
そしてその歩みを見てくれている人が
一定数、常に存在するということです。
こういった過去からの
まさしく「人脈」があってこそ
個人事業主は商売として成り立ちます。
人脈に賞味期限はない
社会人として歳を重ねる過程で、
その時々、
どのような仕事ぶりであったかは、
常にどなたかに見られています。
転職しても
過去をリセットできるわけではないですし、
有りもしなかった実績を
盛ることもできません。
一つ一つの業務に向き合い、
成果を積み重ねていくこと。
そして応援してくれている方に
時にみっともない姿を見せつつも
応え続けること。
こうして
社会人としての
個人の信用が蓄積され、
人脈が養われていくのだと思います。
人脈に賞味期限などなく、
自分自身の心構え次第で
大きく育てていくが可能です。
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