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コラム

珍しく補助金・助成金の活用をお勧めした話

私は基本的に補助金・助成金を取り扱い、成功報酬をいただくような業務を行っていません。

補助金・助成金を申請するために必要な考え方

例えば「新たに従業員を雇うことができた、何か良い助成金はないだろうか?」と聞かれることがあります。

こういった場合、私は丁重に「そういった助成金は無いと思います」とお答えすることにしています。

どうしてやんわりお断りするかというと、このパターンは申請前に既に後手に回ってしまっているからです。後手に回っているとはどういうことかというと、この事業者の場合は雇用という事実が既に発生していて、その後に助成金を申請しようとしているからです。これでは遅いのです。

助成金を円滑に受給するためには、まずは制度のリサーチを行い、事前の準備を行います。その後、満を持して申請する、という順番で取り掛かる必要があります。

例えば、雇用関係の助成金については、事前の準備として、
・法律を守り就業規則等を整備する
・ハローワークに求人を出す
・求人に当該助成金の対象の求人である記載をする
といった対応が必要です。

このプロセスを守らずに無理に申請しようとすると、不採択や不正受給に繋がりかねません。事前の準備を丁寧に行うことが重要なのです。

もちろん、助成金によって準備することは異なります。上記はあくまで例えとしてお示ししています。

補助金・助成金は申請しさえすれば安易にお金がもらえる制度、と勘違いしてしまっている事業者はとても多いです。そういった事業者に補助金・助成金をお勧めする余地はありませんし、何やり事業者のためにもならないと信じています。

エイジフレンドリー補助金をお勧めした理由

ところが最近、ある顧問先に補助金の活用をお勧めしました。

エイジフレンドリー補助金というもので、高齢者が安心して安全に働けるように職場環境の改善に要した費用の一部を補助するという制度です。
https://www.jashcon-age.or.jp

この顧問先の場合は
1.課題を解決するための制度を探している
2.制度に合わせてこれから取り組みを始める
何より
3.自社で申請を行う意思がある
というパターンです。

つまり、補助金・助成金の制度に合わせて、これからある取り組みを始められる状態にあります。

この場合は本来の補助金・助成金の趣旨に合致した申請を行うことができるので、私も制度をご紹介したわけです。

ちなみに今回は月額顧問料の範囲内での情報提供ですので、私が着手金や成功報酬をいただくことはありません。申請も自社でできるだろうとのことなので、何かあれば支援はさせてもらいますが基本的には関与しません。

補助金・助成金は事前の準備やリサーチが肝です。これを怠り、安易な資金調達手段だと勘違いしている方がとても多いです。制度本来の趣旨をよく把握し、真に必要であれば積極的に活用しましょう。

茶封筒に入った一万円札

補助金・助成金に振り回されないようにしましょう

当事務所も補助金を申請してみます

これまで補助金・助成金業務をほとんど手掛けてこなかったわけですが、ふと思い立って、当事務所のために補助金を申請してみようと思います。

実際に申請する立場に立ってみれば、また気づきを得られるのでないかと考えました。もちろん当事務所で取り組もうとしていることが某補助金の趣旨目的に合致したからでもあります。

この補助金の申請についてはまた追ってご報告したいと思います。

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